アトレティコ・マドリーはサン・マメスでの試合に敗れ、このわずか5日間・2試合で、再び振り出しに戻ってしまいました。ディエゴ・パブロ・シメオネ監督率いるチームは、7連勝という素晴らしい勢いで積み上げてきたすべてを失ってしまったのです。カンプ・ノウでの試合までは、アトレティコはバルセロナとの勝点差の多くを取り戻し、直接対決を前に3ポイント差まで迫っていました。つまり、その試合を終えて首位と勝点で並ぶ可能性もあったわけです。しかし今週、バルセロナ戦とビルバオ戦を経た結果、アトレティコは首位から9ポイント差となっています。
アトレティコは、カンプ・ノウとサン・マメスでのFCバルセロナ戦・アスレティック戦という鍵となる2試合で連敗し、リーガ優勝の可能性を大きく減らしてしまいました。
シメオネ監督のチームは、16試合を終えた時点で昨季24-25シーズンより4ポイント少ない状況です。現実としてアトレティコは、リーガ優勝争いというよりも、今や3位争いにより近い位置にいます。ビジャレアルとは試合数が1つ少ない状態で4ポイント差をつけられており、レアル・マドリーやFCバルセロナとタイトルを争うという状況からは離れつつあります。現時点で首位とは9ポイント差あり、ハンジ・フリックのチームは16試合で落としたポイントがわずか7です。つまり、この差を埋めるのはかなり難しい状況です。
では、まだタイトルを争えるのでしょうか?
パブロ・バリオスのように、まだ可能性を完全には否定しない選手もいます。「まだ多くのポイントが残っています。リーガ序盤でも私たちは離されていました」と、バリオスはサン・マメスでの敗戦後に語っています。
とはいえ、過去データに基づく統計では、アトレティコは以前から厳しい状況にあり、優勝確率は2.24%しかありませんでしたが、現在はわずか0.6%となっています。Optaの予測ではアトレティコの最終勝点は73.82とされています。つまり、優勝争いをするためにはFCバルセロナとレアル・マドリー(シメオネのチームより11〜13ポイント多い予測)に大きな失速が必要であるだけでなく、アトレティコ自身もほぼ取りこぼしなく、残り66ポイントのうち56ポイントほどを積み上げる必要があります。これは残り22試合中20勝が必要という計算になります。
アウェーでの重い足かせ
現時点では、アトレティコがアウェー戦に大きな問題を抱えていることは明らかです。ホームでの強さ(直近11試合で10勝1分)とは完全に対照的です。
メトロポリターノを離れると全く別のチームになってしまい、サン・マメスでもその傾向が如実に表れました。今季5敗はいずれもアウェーで、リーガではエスパニョール、FCバルセロナ、アスレティック、そしてチャンピオンズリーグではアーセナルとリバプールに敗れています。
リーガのアウェー10試合でわずか2勝、3分という成績では、すべてを争うチームには到底なれません。「確かにアウェーでは望んだ結果が得られていません。良い内容の試合もありましたが、すべてを争いたいなら勝たなければいけません」と、アレックス・バエナはカンプ・ノウでの試合後に語っています。
一方のシメオネ監督は、ビルバオ戦後、この問題を強調しない姿勢を取り、「差のあるチーム以外は、どのチームもアウェーでは問題を抱えています。これは今季3敗目で、毎試合、改善のために集中力を高めようとしているところです」と述べました。

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