ブルガリアでは現在、バレンシアやアトレティコ・マドリーで活躍した元ストライカー、ルボ・ペネフ氏(59)が、進行した腎臓がんの診断により重篤な状態で緊急入院したことを受け、大きな連帯の輪が広がっています。アトレティコは、この元選手の状況を深く心配し、注視しています。
ペネフ氏の身体は大きく衰弱しており、入院先のドイツの病院では化学療法を開始できない状態にあると、ブルガリアのテレビ局 bTV と Nova TV が月曜日に報じました。
この知らせを受け、スポーツ界の著名人、監督、選手、そして数千人のファンから支援のメッセージが殺到しています。
ブルガリアサッカー協会は、ペネフ氏の状況に対し「深い悲しみ」を表明しつつ、「彼の持つ強さ、性格、精神力があれば、この困難を乗り越えられると確信している」とコメントしました。
また、元バルセロナ選手でバロンドール受賞者のフリスト・ストイチコフ氏も、ペネフ氏の戦う姿勢を称賛し、「より強く戻ってくると信じている」と述べました。
多くのファンも連帯の声を寄せており、特にペネフ氏が1994年に深刻な病を克服した過去を思い起こしています。当時、彼は精巣がんを克服したものの、ブルガリアが歴史的な4位を記録したアメリカワールドカップには参加できませんでした。
元ストライカーで元代表監督であるペネフ氏の病状は非常に深刻で、医師団は適切な治療方法を検討していますが、肉体的な衰弱のため化学療法は選択肢から外れていると bTV は伝えています。
妻のクリスティナ・ミツェヴァさんは、治療費を支援するための寄付口座の開設を発表しました。
ブルガリアで「ゴールゲッター」として知られるルボ・ペネフ氏は、ブルガリア代表として活躍し、アトレティコ・マドリー、バレンシア、セルタなどでプレーしたほか、複数のブルガリア国内クラブや代表チームの監督も務めました。
ブルガリアでは、国内サッカー界を揺るがす他のケースにも注目が集まっています。11月末には、元ブルガリア代表GKでサッカー協会前会長のボリスラフ・ミハイロフ氏が脳卒中を発症し、現在も安定した状態で入院しています。
また、元代表監督でブルガリアサッカーの重要人物であるペタル・フブチェフ氏も、がん治療を受けています。

コメント