1996年に歴史的なアトレティコの「ドブレーテ」(二冠達成)を成し遂げたキャプテン、ロベルト・ソロサバルの息子であるウーゴは、ヘタフェBに所属し、今回、ボルダラス監督に招集されアトレティコ戦に臨みました。父親がレジェンドであったチームを相手にプリメーラ・ディビシオン(1部リーグ)デビューを果たす可能性がありましたが、今回は実現しませんでした。
ロベルト・ソロサバルはアトレティコで8シーズンプレーし、歴史的なドブレーテ達成シーズンのキャプテンを務め、また1992年のバルセロナオリンピックで金メダルを獲得したスペイン代表のキャプテンでもありました。ロベルトはアトレティコで、リーガ優勝1回とコパ・デル・レイ優勝3回を経験し、95-96シーズンにはチームメイトの“チョロ”・シメオネと共に2つのタイトルを獲得しました。試合前の注目点として、両者の息子であるジュリアーノとウーゴが対戦する可能性がありましたが、両選手とも今回の試合では出場機会はありませんでした。
ウーゴ・ソロサバルはミッドフィールダーで、22歳。今シーズン、ヘタフェに加入しました。ヘタフェBでプレーしており、9試合に先発出場し、1ゴール2アシストを記録しています。前節のマジョルカ戦でもボルダラス監督に招集されていましたが、出場はしていません。ボルダラス監督は、この若手選手のトップデビューを慎重に準備している様子がうかがえます。
ウーゴは、父親の足跡をたどってアトレティコのユースアカデミーで育ちました。フベニールAまで進み、その後、ラス・ロサス、昨シーズンはレガネスBに在籍し、コパ・デル・レイでトップチームでの出場も果たしました。
このカンテラ出身の選手はアトレティコのトップチームではプレーしませんでしたが、メトロポリターノのピッチを踏み、主役となり、ロヒブランコのスタンドから何千もの拍手を受けることがどういうことかを知っています。なぜなら、かつてウーゴが、ガラテや“ニーニョ”・トーレスのような愛情、勇気、そして心を受け取った日があったからです。それは、2017年9月19日、ワンダ・メトロポリターノスタジアムのこけら落としの日でした。アトレティコの歴史上最も偉大なレジェンドのうちの二人と、一人のカンテラ出身の若手選手が、キックオフを行うために選ばれたのです。その若手選手こそ、ウーゴ・ソロサバルでした。
今回のデビューは持ち越しとなりましたが、プリメーラ・ディビシオンのピッチに立つ日が来るのは、時間の問題かもしれません。

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