アトレティコ・マドリーは現在、代表戦による中断期間に入っており、この間トップチームには十数名の欠員が出ています。そのため、このようなインターナショナルブレイクの“空白期間”には、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督が練習にカンテラの選手を呼び寄せることはよくあります。練習メニューを補うためであったり、今回のように良い働きをしている選手へのご褒美として呼ぶこともあります。
11月11日(火)の練習では、ヤン・コロメール、ヘスス・バリオス、ダリオ・フレイ、ハビ・テナ、オスカル・トレリャス、ダニ・ペレス、イサン・ムニョス、アドリアン・マルティネス、セルヒオ・ビナテア、ハビ・アロンソ、ハイロ・フェルナンデス、アルバロ・モレノ、ダニ・ルビオといった選手たちが、代表組不在のトップチームを補いました。
しかし、その中の一人は特別な扱いを受け、フリアン・アルバレス、ギャラガー、ジュリアーノ、ラングレらトップチームの主力たちと同じグループで練習を行いました。フィジカルメニューから始まり、ボール回し(ロンド)、そして戦術練習まで――彼だけが、他のカンテラ選手たちとは別にフルメニューをこなしたのです。
その選手こそ、カンテラで頭角を現している“もう一人のバリオス”、ヘスス・バリオスです。彼は今シーズン、非常に印象的なスタートを切っています。19歳のヘレス出身の彼は、現在アトレティコCの一員でありながら、ユースリーグ(Youth League)でも出場機会を得ています。
ポジションはインテリオール(中央寄りのMF)またはウイングで、中央でもプレーでき、利き足とは逆のサイドからカットインするプレーが得意です。攻撃的センス、突破力、そしてゴール前での正確さが際立っています。マドリードサッカー連盟(RFFM)のデータによると、彼は現在8得点(うち2点はPK)を挙げており、アトレティコCが所属するテルセーラRFEF第7グループの得点ランキングで首位に立っています。
得点ランキングでは、7ゴールのC.D.モストレスのビクトル・サンチェスを抑えてのトップであり、チーム内でも2位のセルヒオ・ビナテア(3得点)を大きく上回っています。また、ユースリーグの試合でも得点とアシストを記録しています。
このアンダルシア出身のバリオスは、2022年にアトレティコ・サンルケーニョからアトレティコ・マドリーに加入しました。昨シーズンはユースチームでリーグ戦14得点を記録しており、今後“ロヒブランコス”ファンの間で注目を集める存在になることは間違いありません。契約は2027年6月までとなっています。

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