ガビ:「シメオネと共に築き上げたものを忘れたら、私たちは終わりです」

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ガブリエル・フェルナンデス・アレナス氏(通称ガビ)は、アトレティコ・マドリーの伝説であり、ロヒブランコのファンの間で最も信頼される声の一人です。

クラブ史に名を残す偉大なキャプテンの一人である彼は、番組『El Club de Uría(エル・クラブ・デ・ウリア)』のインタビューに応じ、アトレティコの現在と未来に関する多くのテーマについて語りました。

たとえば、レガネス出身の彼はシメオネ監督について、「困難を乗り越えるための適応力とエネルギー」、そして「この10年間におけるクラブの成功への貢献」を強調しました。「結局、毎シーズンのように“シメオネはもう去るべきだ”という話が出ます。私はそれをほとんど毎年聞いてきました。というより、毎年です。実際、シメオネには新しい選手に適応し、困難な状況をエネルギーでひっくり返す能力があります。14年という年月を経ても、彼が成し遂げてきたことは信じられないほどです。チョロの持つエネルギーで、彼のレベルに並ぶのはほぼ不可能です。今年も再び“正解”を見つけたようです。彼にチームをまとめるための十分な時間が与えられることを願っています。そしてマドリーやバルセロナが少しでもつまずけば、アトレティがタイトル争いに食い込めるでしょう」と語り、チームの序盤戦を評価しました。

アトレティコの監督として14年近くチームを率いる中で、常に自らを再発見し続けるシメオネについて、ガビは次のように説明しました。「人間というのは、同じ状況が繰り返されると飽きるものです。しかし、シメオネが毎年同じようにやってのけていることは本当に難しいことです。私はアトレティコのファンであり、元選手としても、チームを見て飽きることはありません。ディエゴの美徳は、そのエネルギーにあります。彼は自らが模範となり、メッセージを伝える人です。彼の言うことを実践し、彼のメッセージに共鳴できる選手は、必ず成長します。彼は選手をより良くし、そしてタイトルを勝ち取らせてくれます。チョロがどれほどのタイトルを獲得してきたか、それを忘れてはいけません。もしそれを忘れるようなことがあれば、私たちは終わりです」と『El Club de Uría』で語りました。

ガビはまた、サッカーという競技が「記憶を持たない」残酷な側面を持つことも認めています。現状を分析する際、多くの人々が過去の功績を忘れてしまうと指摘しました。「問題は、サッカーには“過去”がないということです。勝てなければ、すべてが無価値になります。“アトレティはもうダメだ”、“チョロを変えるべきだ”、“コケももう通用しない”といった声が上がります。勝てない時は、すべてがより難しくなるのです。でも私は今のアトレティが好きです。チームが希望を生み出している。2月や3月にタイトル争いができるよう、安定感を保てることを願っています」と語りました。

いずれにせよ、シーズン序盤の不調にもかかわらず、ガビはチームが依然としてすべてのタイトルを狙えると見ています。「今のアトレティには、これまで以上に試合を決められる選手がいます。中盤に関しては、バルセロナと並んでリーグ最高です。チームは非常に良い成長を見せていますし、すべての大会で戦うための時間が十分にあることを願っています」とコメントしました。

フリアン・アルバレスと『The Best』について
最後に、ガビは「The Best」候補にフリアン・アルバレスの名がなかったことについても言及しました。「私に言わせれば、彼が世界の22人のベストフォワードに入っていないなんてあり得ません。むしろ間違いなくトップ5に入っていると思います。フリアンはすべてを完璧にこなします。チームのために走り、すべてを捧げ、さらにそのクオリティでチームの象徴にもなっています。間違いなく彼は世界のトップ5選手の一人です」とマドリード出身の彼は述べました。

さらに、アルバレスの最大の美徳は「努力と謙虚さ」だと評価しました。「もし彼に一つアドバイスできるとしたら? フリアンはアトレティコ・マドリーで一つの時代を築けると思います。アトレティの子どもたちの憧れになるような存在に。そんなことができる選手はそう多くはいません。彼の態度、そして何よりもその謙虚さが気に入っています。それは簡単に身につくものではありません。そして彼の言葉を聞くと、言い訳一つなく、決して下を向かず、常に戦い続けています。彼がアトレティに居続けてくれることを願っています。彼のようなレベルの高い選手はチームに必要です。彼が“負けず嫌い”であることは重要です。それを謙虚さと模範から発している限り、その精神を守ることは素晴らしいことです」と、番組の司会者ルベン・ウリアとの対話を締めくくりました。

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