アトレティコ・マドリーは、どうやらメトロポリターノでの試合において、審判の判定運にも恵まれていないようです。もし「運」という言葉が審判に通じるとすればの話ですが。昨シーズンは複数の試合で不満を訴える形になりましたが、今回のユニオン・サン=ジロワーズ戦での勝利の裏でも、セルロートへの物議を醸すPKシーンが見過ごされました。
思い返せば昨シーズン、クラブは審判に関して2件の正式な抗議をUEFAに提出しています。通常、1件の抗議でも異例なことですが、2件というのは相当な不満が溜まっていた証拠です。
最初の抗議は、ホームで行われたリール戦での出来事でした。1-1の状況で主審マルコ・グイダ氏がアトレティコのペナルティエリア内でPKを宣告。これをジョナサン・デイビッドが決めて2-1としました。
それから1年経った今も、アトレティコ側がどのような反則を犯したのかは明らかになっていません。映像を見てもコケはハンドもファウルもしておらず、UEFAもこの件について沈黙を続けています。結局その試合はアトレティコが3-1で敗れました。
2件目は、レアル・マドリーとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)でのPK戦におけるフリアン・アルバレスのPKでした。主審シモン・マルチニャク氏は、アルバレスのキックに「ダブルタッチ」があったかどうかをモニターで確認することなく、わずか45秒ほどで判定を下しました。
この件ではUEFAも映像を公開して説明を行いましたが、その映像が編集・改変されていたことを専門家2名の分析が明らかにしています。この問題は現在も、国際アトレティコサポーター連合と「Señales de Humo(煙の合図)」グループによって法的手続きが進められています。
そして昨日のUSG戦でも、アトレティコ側にとって明らかなPKが与えられませんでした。セルロートがエリア内に侵入し、ライン際で粘った際に、バージェスが足を出して彼を倒しました。映像では明確に、イングランド人DFがまずノルウェー人FWの膝を蹴っており、ボールにはまったく触れていません。
それにもかかわらず、主審エスペン・エカス氏はコーナーキックを指示。VAR担当のポル・ファン・ボーケル氏も介入せず、ファウルは取られませんでした。何度リプレイを見ても、セルロートがエリア内で倒されたのは明白でした。その時点で試合は1-0。もしPKが与えられ、2-0になっていれば、アトレティコはより安心して試合を進められた可能性があります。
最終的にはギャラガーが2点目を決め、終盤にベルギー王者が1点を返して緊迫した展開になったものの、ジョレンテのゴールで3-1と突き放し、勝利を確定させました。今回は、審判の誤審に泣く結果にはなりませんでした。

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