モルドヴァン、オビエドでも笑顔を見られず

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今シーズン、アトレティコ・マドリーからレアル・オビエドへレンタル中のゴールキーパー、ホラツィウ・モルドヴァンにとって、厳しいスタートとなっています。ルーマニア出身の守護神は、オビエドでのデビューがつい数日前まで叶っておらず、その初陣は忘れたい試合となりました。モルドヴァンは、現在スペイン4部にあたるセグンダRFEF所属のウレンセとのコパ・デル・レイの試合でデビューしました。

試合は、意外な展開となりオビエドは4-2で敗戦。延長戦の末にプリンシパードのチームは敗退しました。試合中、一時はオビエドがリードする場面もありましたが、モルドヴァンは前半45分で3失点を喫し、格下相手にチームは敗退しました。

結果は振るいませんでしたが、モルドヴァンはPKを1本ストップする活躍も見せています。サッスオーロでは非常に良い印象とパフォーマンスを残した守護神ですが、スペインではアトレティコでもオビエドでもその実力を示すことができていません。

リーグ戦で出場機会に恵まれなかったことを考えると、コパ・デル・レイは出場時間を得る絶好の場でしたが、今回の試合でもその機会はほとんどありませんでした。

さらに、オビエドは現在リーグ戦で降格圏に沈んでおり、数週間前にはヴェリコ・パウノヴィッチ監督を解任し、新監督体制に移行しています。

出場時間を確保するためにオビエドに加入したモルドヴァンにとって、厳しい状況が続いており、このままではルーマニア代表での立場にも影響を及ぼしかねません。

ルチェスク監督、モルドヴァンに厳しい指摘
実際、直近の代表期間中、ルーマニア代表監督ミルチャ・ルチェスクはモルドヴァンに対して強い批判を表明しました。カナダ戦およびキプロス戦でのミスを指摘し、感情的な行動がチームメイトに与える影響を考えなかったと述べ、代表チームでのより高い責任感の必要性を強調しました。また、オビエドで出場機会がなければ、代表招集を続けることはできないとも警告しています。

ルチェスク監督は、カナダ戦の失点について次のように説明しています。「カナダ戦では私にも責任がありますが、選手のプレーを見る必要がありました。結果は常に監督の責任であり、プレーは選手の責任です。監督は選手に責任を求めることができます。モルドヴァンがカナダ戦で行ったプレーは、仲間に与える感情的な影響を考えない軽率な判断でした。代表チームに参加する際は、極めて責任感を持ち、自分の行動が他の選手のキャリアに影響を与えることを理解する必要があります」

キプロス戦の2失点目についても、ルチェスク監督は次のように指摘しました。「彼は2失点目について完全に責任があります。チームがボールを保持し、長いボールでプレーすることは許されていませんでした。スコアが2-1の状況では、試合終了まで相手にボールを触れさせないようにするべきでした。しかし、彼の中盤へのクリアにより、全員が自陣20メートル以内に戻ることを余儀なくされました。相手にボールを奪われ、失点につながったのです。代表では、20メートル以内でのクリアだけでなく、ポゼッションをできるだけ維持することが求められます」

ここ数年、ユーロ2024予選や今シーズンの代表戦で常連となっていたモルドヴァンですが、今後はステファン・タルノヴァヌにポジションを譲る可能性もあります。

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