バエナとアルマダの新たな展望

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ディエゴ・シメオネ監督は、再びアレックス・バエナとティアゴ・アルマダの両選手を起用できる状況となりました。両選手は、チームにさらなる才能、ラストパス、そして創造性をもたらす存在として期待されており、彼らにとって初となるチャンピオンズリーグの舞台で、今週火曜日のロンドンでのアーセナル戦という大きな試練に挑みます。

アルゼンチン人アタッカーであり、シメオネ監督の構想では中盤もこなすアルマダにとって、これは欧州最高峰の大会への初挑戦です。リバプール戦(3-2で敗戦)とアイントラハト・フランクフルト戦(5-1で勝利)の2試合を筋肉の負傷で欠場しましたが、ついにデビューの準備が整いました。

一方、スペイン代表のバエナにとってはチャンピオンズリーグ2試合目となります。最初の試合(前述のフランクフルト戦)では終盤のわずかな時間のみの出場でしたが、直近のオサスナ戦でスタメン出場を果たし、その実力に見合った重要な役割を担うことが期待されています。中盤、左サイド、さらには前線でもプレー可能な万能型です。

シメオネ監督は先週金曜日、アルマダについてこう語りました。「ティアゴはフランスやブラジルでプレーしていたように、ピボーテや左インサイド、ウイング、セカンドストライカーとしても起用できる。彼は特別なプレービジョンを持っており、彼のように見える選手は多くない。そういうタイプの選手を今のチームには非常に必要としている。出場時間が10分でも90分でも、チャンスが来た時にやってくれると信じている。」

これらの特徴は、バエナにも共通しています。「彼は右でも左でも、セカンドストライカーとしてもプレーできる。純粋なウインガーとしてはあまり見ていない。むしろ中でのプレーに適している。彼の持ち味を最大限に引き出し、チームに最も有効な形を試合ごとに探していきたい。」と、エスパニョール戦前にシメオネは話しています。実際、その試合でバエナはフリアン・アルバレスの背後でセカンドストライカーとして出場し、アルマダは中央に配置されました。

負傷や状況の影響もあり、バエナとアルマダが公式戦でそろって先発したのはこの試合だけです。バエナは攻撃的な位置で、アルマダは左寄りの中盤でプレーしながらもビルドアップに大きく関与していました。

アルマダの初ゴール
両者が同時に出場可能だったもう一度の機会は、先週土曜日のオサスナ戦でした。62分にバエナと交代でアルマダがピッチに入り、69分には7試合ぶりの復帰を果たしたアルマダがアトレティコでの初ゴールを決め、勝利を確定させました。

アルマダはシメオネ監督からこう指示を受けていました。「ライン間でプレーし、前線の選手(当時はフリアン・アルバレスとアレクサンデル・セルロート)を助けて、ゴールを狙え。」
その結果生まれたのが、ジュリアーノ・シメオネの右サイドのプレーからの1-0のゴールでした。

アルマダは攻撃の新たな選択肢であり、同様にバエナもまた攻撃面で貢献しています。彼はエスパニョール戦以来のスタメン復帰で、筋肉の負傷と虫垂炎手術からの調整期間を経ての出場でした。

バエナはオサスナ戦ではコケ・レスレクシオンとともに中盤でプレーしましたが、前線への飛び出しでチームに流動性と縦の突破をもたらしました。

その中で、前半9分にはフリアン・アルバレスのスルーパスを受けて右足で決めたゴールがオフサイドで取り消される場面もありました。マドリード・ダービーでのレアル・マドリー戦では5点目のアシストを記録するなど、バエナの存在感はますます高まっています。チームの攻撃において、さらなるステップアップが期待されています。

「縦への意識、スピード、深さ…」
昨シーズン、バエナはビジャレアルで49回の決定機を創出し、そのうち17回が得点につながり、10回は直接アシストでした。アトレティコでの出場時間はまだわずか147分(リーガ4試合とCL1試合)ですが、すでにそのポテンシャルを示しています。

一方のアルマダは、アルゼンチン代表での負傷前までシーズン最初の3試合に先発出場し、236分をプレーしています。彼にとっても、そしてアトレティコの攻撃にとっても、今週火曜日のアーセナル戦は新たな挑戦の始まりとなります。

シメオネ監督の攻撃的探求の一環として、オサスナ戦後のコメントが象徴的です。「ボール支配率は重要ではない。攻撃に向かわないポゼッションには意味がない。ボール支配が少なくても、より直接的で連携が取れていて、危険な場面を生み出せるチームこそが良いチームだ。シュートを打たないチームがボールを持っていても意味がない。私が求めているのは、縦への速さ、スピード、深さを持ったチームだ。今日のゴールがまさにそれを物語っている。」

こう語ったシメオネは、1-0での勝利を経てアーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムへと向かいます。アトレティコ、そしてバエナとアルマダにとって、真価が問われる一戦となります。

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