アトレティコ・マドリーは今週土曜日21時から、メトロポリターノでオサスナを迎えます。一見すると普通の一戦のように思えますが、過去のシーズンでは、この対戦がアトレティコの歴史を大きく左右したことがありました。良い意味でも、悪い意味でもです。
最も記憶に残っているのは2020-21シーズンの試合です。リーガ最終盤、第37節(残り2試合)で、シメオネ監督率いるアトレティコは首位としてこの試合を迎えました。すぐ後ろにはレアル・マドリーが迫っており、一つの結果が優勝を左右する状況でした。
その試合で、オサスナが唯一のチャンスを生かしてブディミルのゴールで先制。ちょうどその頃、ビルバオでナチョが得点し、レアル・マドリーが暫定的に首位に立っていました。
しかし、シメオネのチームは残り15分で驚異的な逆転劇を見せました。ジョアン・フェリックスの見事なパスからレナン・ロディが同点弾を決めます。ロディはこのゴールを喜びませんでした。重要なのは得点よりも、首位を取り戻すことだったからです。そして88分、カラスコのクロスをルイス・スアレスが押し込み、ボールはセルヒオ・エレーラのゴールへ。あの一撃でアトレティコは優勝をほぼ手中に収めました。1週間後、彼らはバジャドリードで正式にリーガ優勝を決めたのです。
そして最悪の記憶も……
一方で、最悪の思い出となったのは2024年5月19日です。すでにアトレティコは何も争うものがなく、消化試合のような形でオサスナをホームに迎えました。相性の良い相手のはずでしたが、結果は全く逆。リーガの同じく第37節、オサスナに1-4で惨敗を喫しました。得点者はラウル・ガルシアが2点、アイマル・オロス、トロ。そしてアトレティコ側はモラタが唯一のゴールを挙げるにとどまりました。屈辱的な大敗でした。
この敗戦はメトロポリターノのクラブ上層部に大きな衝撃を与え、チーム再編を決断するきっかけとなりました。その結果、現在のアトレティコ・マドリーのファンは、フリアン・アルバレスのような選手を擁するチームを楽しむことができています。
どうやら、オサスナとの対戦はいつもアトレティコに強い爪痕を残すようです。
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