ジュリアーノは、ここ数年のチームにおける最大のブレイクの一人です。トップチームに昇格した際、これほど重要な役割を担うことになるとは、多くの人が予想していませんでした。
当初は途中出場で流れを変える“ジョーカー”的存在と見られていましたが、今や主役級の存在となりました。アルゼンチン人の彼は、クラブへの愛着と長期的な在籍を望んでいると語っています。「アトレティコは自分の人生そのものです。多くのことを与えてくれたクラブです。小さい頃からいつもテレビでアトレティコの試合を見ていて、いつかそこでプレーすることを夢見ていました。そして今、その夢が叶っています。今起きているすべてのことにとても満足しています」
アルゼンチン出身のジュリアーノは、雑誌『El Club del Deportista』のインタビューで、自身の幼少期とリーベル・プレートでの育成時代を振り返りました。「小さい頃からリーベルで練習を始め、育成学校を経て下部組織に入り、リザーブチームと練習するまでになりました。友達、学校、家族との時間をよく覚えています。自分の幼少期はアルゼンチンと深く結びついています」と語り、さらにサラゴサとアラベスでの経験にも触れました。「サラゴサはセグンダ(2部)で私に門戸を開いてくれました。本当に大切なクラブで、とても感謝しています。プロサッカーの世界に入るチャンスを与えてくれたことは忘れません。アラベスではプレー時間を与えてもらい、今の自分を見せることができました」
また、アトレティコでのデビューについても「夢が叶った瞬間」だったと語ります。「その日は心に刻まれています。自分の夢の一つが叶った日でした。デビュー戦の夜のことを今でもはっきり覚えています。何試合もベンチに座って、そのたびに“いつピッチに立てるだろうか”と考えていました。ヨーロッパに来た頃から抱いていた夢が、ついに現実になった瞬間でした。ピッチに立った瞬間、耳が詰まるような感覚があり、とても緊張して感情が高ぶっていました。とにかく走りたくてたまらなかったです。あの夜のことは一生忘れません」
ジュリアーノは「シメオネ」という姓に誇りを持っており、それをプレッシャーではなく力に変えています。「“シメオネ”という名前は自分にとって誇りです。まったくプレッシャーには感じていません。父や兄たちを誇りに思っています。彼らは素晴らしいキャリアを築きました。自分も同じように成功したいですし、“シメオネ”という名前と自分自身をサッカー界の頂点に導きたいと思っています」と語りました。
―タイトルへの夢
ジュリアーノは、常に成長を目指し、チームのベテラン選手から学び、毎試合に向けて精神面でも準備をしているといいます。「ジュリアーノ・シメオネの“ピーク”がどこにあるのかは分かりません。ただ、毎日少しでも成長しようと努力しています。経験豊富な選手の話を聞き、試合ごとに自分を高め、チームの役に立てるようにしています。そして、いつか自分のベストな姿に到達したいです」
「精神面では、毎日しっかり準備しています。朝起きるたびに“自分はアトレティコ・マドリーで練習しているんだ”と実感しています。それほど自分にとって大切なクラブです。試合前には相手チームを分析し、特に対峙する選手の映像を見ます。試合の2日前から家で試合をイメージし、常に100%の精神状態で臨めるようにしています」
そして彼は、アトレティコでタイトルを獲得し、アルゼンチン代表としてワールドカップに出場するという夢を語りました。「アトレティコ・マドリーでタイトルを勝ち取りたい。アルゼンチン代表としてワールドカップに出場したい。最高の選手たちから学び、毎日練習で成長し、サッカー選手としても人としてもより良くなりたいです」
彼はまた、グリーズマンやコケといった選手を目標として挙げました。「グリーズマンはずっと自分の憧れでした。彼と同じタイプの選手ではありませんが、彼は本当に伝説的な存在です。ずっと彼のプレーを見て育ちました。アトレティコでプレーしていた頃から、彼のようにプレーしようと真似してきました。でも、彼にしかできないプレーもあります。間違いなく自分にとっての手本です」
そして最後に、将来についてこう締めくくりました。「未来のことは誰にも分かりません。自分が何が待っているかも分かりませんが、アトレティコ・マドリーでの毎日はとても幸せです。これからもずっとここにいられることを願っています。コケのように長くクラブに貢献できる存在になりたいです」
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