サウール、アトレティコ退団について語る 「シメオネには感謝したが、ベルタは誠実ではなかった。証拠も見た」

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アトレティコ・マドリーの元選手であり、現在フラメンゴに所属するサウール・ニゲスが、スペインの番組『El Larguero(エル・ラルゲロ)』(カデナ・セール)に出演し、現在のブラジルでの状況やアトレティコ退団の経緯について語りました。クラブのカンテラ出身であるサウールは、退団を告げられたにもかかわらず、ディエゴ・シメオネ監督に対しては感謝を述べましたが、スポーツディレクターだったアンドレア・ベルタに対しては「裏切られた」と批判しました。

サウールはシメオネ監督との会話について、次のように明かしています。「彼自身、僕の返答に驚いていました。僕はただ感謝を伝えただけです。長年一緒にやってきた選手に『来シーズンはいてほしくない。他の選手を起用したい』と言うのは簡単なことではありません。普通なら何か言い返したくもなりますが、僕は逆でした。『監督、僕に夢を叶える機会を与えてくれてありがとう。アトレティコ・マドリーでプレーできて、多くのことを学びました。本当に感謝しています』と伝えました。」

しかし、すべての関係者が同じように誠実だったわけではなかったと語ります。「僕はいつも正直にやってきました。でも、そうでない人たちもいて、それが一番つらかったです」と話し、続けて名前を挙げました。「アンドレア・ベルタです。彼は僕に対して完全には誠実ではありませんでした。実際にその証拠も見ました。彼は否定していましたが、僕はそれを見たんです。『嘘をつかないでくれ』と伝えました。もし彼が正しいやり方をしてくれていたなら、面と向かって話をして、一緒に解決策を探せたはずです。それが本当に残念でした。」

サウールは、シメオネ監督のほか、ミゲル・アンヘル・ヒルCEOやエンリケ・セレソ会長から受けた扱いには感謝を示しつつも、自身の周囲に漂っていた「ネガティブなエネルギー」を残念に思ったと語ります。「僕はクラブ出身の選手で、いつもクラブを助けようとしてきました。でも『給料を下げない』と批判する人もいました。実際はアトレティコから求められたときは減俸にも応じましたし、手形での支払いも受け入れました。今でもクラブがやりやすいようにいろいろ協力しています。何を頼まれても『はい』と答えてきました。」

また、長年シメオネ監督の下でプレーしてきた経験から、唯一彼が「疲れていた」と感じた時期を振り返りながらも、今もチームに強い信念を持っていると語りました。「彼は“今”を生きる人です。もしシーズンが終わってチームにメッセージが響かないと感じたら、去るでしょう。僕がチェルシーから戻ってきた3年前、少し疲れた様子でした。でも4試合勝つだけで、またあの勝者のメンタリティに戻るんです。彼のメッセージは必ず届く。チョロは人を納得させる力がある。トレーニングでも親善試合でも、常に全力です。今の彼ですか? まだまだ長く続けるでしょう。勝てるチームがあり、クラブも成長している。今辞める理由なんてありませんよ」と語りました。

トルコ移籍目前からブラジルへ
サウールは、トルコのトラブゾンスポルへの移籍がほぼ決まっていた中で、ブラジル行きを選んだ経緯についても明かしました。「もしアトレティコに戻るチャンスがあるなら、喜んで戻ります。あのクラブが僕の人生を変えてくれました。実際、フラメンゴのオファーは金額的にはトルコより低かったんです。でも正式なオファーでした。妻と話し合い、決断しました。妻は妊娠中でしたが、フライトの直行便、気候、言葉のこともありましたし、フラメンゴというクラブ、マラカナンでの試合、施設の充実、そして監督(フィリペ・ルイス)が個人的に知っている人だったことも大きかったです。いろんな要素が重なって、妻にも『ここで出産しよう』と説得しました」と、サウールは語っています。

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