アトレティコ・マドリーは、今夏の移籍市場で世界的にも注目度の高い選手の一人を獲得しました。チームが契約したのは、アルゼンチンではポジションやプレースタイルの面から「リオネル・メッシの正統な後継者」とも評されるティアゴ・アルマダです。もちろん、プレーへの影響力という点でメッシと比較するのは大げさかもしれませんが、両者には確かに共通した特長がいくつも見られます。
アトレティコ加入時点で、彼はすでにアルゼンチン代表としてプレーしており、ボタフォゴやオリンピック・リヨンでの活躍、さらにメジャーリーグサッカー(MLS)のアトランタ・ユナイテッドでの印象的なシーズンによって、十分に名の知られた存在でした。
アトレティコは彼に対して固定額約2,500万ユーロに加え、成果に応じた追加ボーナスを支払う契約を結びました。10月10日(金)に行われたインテルとの親善試合でケガから復帰したアルマダですが、もし今後も成長を続ければ、これはクラブにとって非常に価値ある投資となる可能性があります。まだ24歳と若く、伸びしろは十分です。
そのため、アルマダがヨーロッパの名門クラブのスカウトリストに載っていたのは不思議ではありません。中でも最も熱心に彼を追っていたのがイングランドのアーセナルでした。アルゼンチン担当スカウトのジョナサン・ビダーレ氏は、アルマダに関する56件もの好評価レポートを提出していたと、英紙『The Sun』が報じています。
ビダーレ氏によれば、彼はアルマダのユース時代、15歳の頃から追い続けていたとのことです。「ティアゴ・アルマダにはずっと注目してきました。彼のプレーは本当に好きです。しかし、フィジカル面に弱点があり、とくにプレミアリーグでやっていくには厳しいと判断しました。彼について56件のレポートを書きました。8部リーグ(U-15カテゴリー)時代から知っている選手です」と同氏は語っています。
こうしたフィジカル面の懸念により、アーセナルは最終的に獲得を見送る判断を下しました。
その後はご存じの通り、アルマダはアトレティコ・マドリーに加入しました。彼はここでさらなる成長を遂げ、今後のアルゼンチン代表でも重要な役割を担うことが期待されています。そして、その実現の鍵を握るのが、彼の移籍を強く後押ししたディエゴ・パブロ・シメオネ監督です。
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