アトレティコ、リビアに到着

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アトレティコ・マドリーがリビアに到着しました。同クラブはインテル・ミラノと対戦する予定です。両チームは、金曜日にリビア・ベンガジの国際スタジアムで顔を合わせます。この親善試合は、マグレブ地域の国であるリビアにおいて過去10年間で前例のない一戦であり、2011年のムアンマル・カダフィ大佐の失脚と処刑によって始まった紛争を経て、現在再建途上にある国で開催されます。

アトレティコのチームは、現地時間15時頃にベンガジに到着しました。アトレティコとインテルの両チームは、北アフリカのこの国に長時間滞在することを避けるため、日帰りの旅程を選びました。

この試合は「リビア復興・開発基金(FDRL)」の主催で、現地時間18時に行われます。ベンガジではこの試合に大きな関心が寄せられており、試合終了後には勝者に「復興カップ」という象徴的なトロフィーが授与されます。

このトロフィーは、長年の紛争を経てベンガジおよびキレナイカ地方のスポーツインフラを改善し、都市のイメージを再生させることを目的とした基金の取り組みの一環です。基金は、国内を二つの勢力圏に分けて統治する東部の指導者、ハリファ・ハフタル元帥の息子ベルガッセム・ハフタル氏が率いています。

アトレティコ・マドリーとインテル・ミラノのスター選手たちのベンガジ到着は、国内において大きな出来事となっています。リビアでは過去10年以上にわたり、老朽化し利用頻度の低いスタジアムの中で、サッカーが存続のために奮闘を続けてきたからです。

実際、ベンガジ国際スタジアムは、かつて「3月28日スタジアム」として1969年にイギリス軍撤退を記念して建設されましたが、老朽化していた施設が全面的に改修され、今年2月に再オープンしました。その際には、ミランのレジェンドチームとアフリカ・リビア選抜チームによる親善試合が行われ、観客席は満員となりました。

今回の試合は、11月26日に予定されているチャンピオンズリーグでのインテル対アトレティコ戦の前哨戦という意味でも特別な重要性を持ちます。ただし、両チームとも自国代表の試合や国際大会に臨む選手たちは、この親善試合では起用しない方針です。

ベンガジ市は、約4万2千人を収容できる新装スタジアムでこの重要なイベントを迎える準備を整えており、満員の観客が期待されています。

なお、2011年のムアンマル・カダフィ政権崩壊以降、リビアは二つの勢力圏に分断され、二度の内戦と断続的な民兵衝突を経験しましたが、2020年以降は大規模な戦闘を回避することに成功しています。

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