アトレティコ・マドリーは今週金曜日、リビアのベンガジ国際スタジアム(収容人数4万人)でインテル・ミラノと親善試合を行います。この試合は数週間前には予定されていなかったもので、もともとはバルセロナが出場する予定でしたが、同クラブの辞退によって実現したものです。
カタルーニャのクラブは、当初リビアで試合を行うために取り決められていた金額──500万ユーロ──を受け取っていましたが、撤回を決めたことで、その金額を返還することになりました。バルセロナ側は、2020年から停戦状態にあるとはいえ、暴力の再発や内戦の懸念など、安全上の理由を挙げて辞退したと説明しています。
実際、スペイン外務省も同地域への渡航を控えるよう勧告しています。「現在リビアでは深刻な治安上の問題が発生しているため、渡航は推奨できません。また、すでに滞在しているスペイン人は最大限の注意を払うようお願いします」との声明を出しており、さらに今回試合が行われるベンガジも「避けるべき地域」の一つとして指定されています。
バルセロナの辞退を受けて、主催者側はアトレティコ・マドリーに出場を打診しました。クラブは当局と協議のうえ、出場を承諾しました。この親善試合により、アトレティコは約350万ユーロを手にする見込みです。
アトレティコの遠征団は金曜日に出発し、ベンガジに到着後、昼食を取り、そのまま試合に臨む予定です。試合終了後にはすぐにマドリードへ帰国するスケジュールとなっています。
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