アトレティコ・マドリーは、セルタ・デ・ビーゴ戦(バライドス)を終え、すでに代表戦による中断期間に入っています。ディエゴ・パブロ・シメオネ監督率いるチームは、次戦となるオサスナ戦(10月18日・土曜、会場メトロポリターノ)までの約2週間、クラブとしての公式戦から離れることになります。
それまでの間、シメオネ監督とクラブ関係者は、代表に派遣した多くの選手たちがケガなく戻ってくるよう祈るばかりです。というのも、前回の中断期間では、ティアゴ・アルマダがアルゼンチン代表で負傷し、それ以来ずっとリハビリを続けているからです。
さらに奇妙なことに、アルゼンチン代表は今回の中断でもアルマダを招集してしまいました。選手が一度トレーニングを再開していたことが理由でしたが、アトレティコ側はまだ復帰許可を出していませんでした。そのため、アルゼンチン代表は最終的に招集を撤回。アルマダは今中断期間中、給与を支払うクラブであるアトレティコで回復を続けることになりました。
今回の代表ウィークで、アトレティコ・マドリーは計12名(エスキベルを含めると13名)の選手を欠くことになります。
アルゼンチン代表にはフリアン・アルバレス、ナウエル・モリーナ、ニコ・ゴンサレス、ジュリアーノ・シメオネ。
スペイン代表にはマルコス・ジョレンテ、ロビン・ル・ノルマン、アレックス・バエナ、パブロ・バリオス。
スロベニア代表にヤン・オブラク。
ノルウェー代表にアレクサンデル・セルロート。
イタリア代表にジャコモ・ラスパドーリ。
スロバキア代表にダヴィド・ハンツコ。
さらに、アトレティコ・マドリレーニョ(Bチーム)の第3GK、サルバドール・エスキベルがU-21スペイン代表に招集されています。
これは前回の国際Aマッチ期間より2名多く、スペイン代表の新たな3人の招集と、アルゼンチン代表のアルマダ離脱によるものです。加えて、ここ数回のウィンドウでは、ホセ・マリア・ヒメネス、コナー・ギャラガー、ジョニー・カルドーソ、クレマン・ラングレといった選手たちも招集されたことがあります。
アトレティコ所属・代表選手の試合スケジュール
スペイン代表に招集された選手たちは、10月11日(土)にエルチェでジョージア戦、10月14日(火)にバリャドリードでブルガリア戦を戦います。
一方、リオネル・スカロニ監督率いるアルゼンチン代表の4名は親善試合に臨みます。
ワールドカップ予選を終えたアルゼンチンは、次の大会に向けた準備期間に入り、アメリカで2試合を予定。まず10月10日(金)にマイアミのハードロック・スタジアムでベネズエラ戦、続いて10月13日(月)にシカゴのソルジャー・フィールドでプエルトリコ戦が行われます。
ノルウェー代表では、ストーレ・ソルバッケン監督がセルロートを招集。ウレヴォール・スタディオンで、10月11日にイスラエルとのワールドカップ予選、10月14日にニュージーランドとの国際親善試合を戦います。
ラスパドーリ、ワールドカップ出場を懸けた戦いへ
今回、最も重要な代表招集といえるのがラスパドーリです。イタリア代表は次回ワールドカップの出場権を懸けて戦います。まず10月11日(土)にエストニアで試合を行い(9月5日には同国に5-0で大勝)、その後、10月14日(火)にウーディネでイスラエルと対戦します。イタリアとイスラエルは現在、勝ち点で並んでおり、ハンガリー戦での劇的な4-5の勝利により、激戦が予想されています。
一方、オブラク率いるスロベニアは苦しい立場にあります。現在グループ3位で、2位オーストリアとは4ポイント差。スロベニアは10月10日にコソボとアウェーで対戦し、10月13日にはリュブリャナでスイスとのグループ最終戦を迎えます。
ダヴィド・ハンツコは、家族の事情で合流が未定ながら、スロバキア代表に選出されています。参加すれば、10月10日にベルファストで北アイルランド戦、10月13日にトルナヴァでルクセンブルク戦(いずれも予選)を戦う予定です。
最後に、サルバドール・エスキベルはU-21スペイン代表に選出されています。U-21代表は、10月10日にノルウェー、10月14日にフィンランドと対戦。ノルウェー戦はグアダラハラのペドロ・エスカルティン・スタジアム、フィンランド戦はカステリョン・デ・ラ・プラナのカスタリア・スタジアムで行われます。いずれも2027年のU-21欧州選手権予選です。
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