今週日曜日、フリアン・アルバレスはセルタ・デ・ビーゴと対戦するためにバライドスに戻ります。多くの人にとっては見過ごされる出来事かもしれませんが、アルゼンチン人ストライカーにとっては、そのピッチは特別な思い出のある場所です。
その理由は、彼が初めて大きな“ひと刺し”を見せたスタジアムだからです。すでにメトロポリターノでバレンシア戦に得点していましたが、それは3-0の勝利を締めくくるゴールでした。まだアトレティコで決定的な存在になるには至っておらず、その日が訪れました。チームは不調に苦しみ、このセルタ戦でも押され気味の展開。0-0で終わるかと思われた後半アディショナルタイム、グリーズマンがクロスを送り、アルバレスがファーサイドで押し込みました。この1点が勝ち点3をもたらしたのです。
それまでアルバレスの起用には疑問の声もありました。実際、ビーゴではベンチスタートでした。サッカー界の即効性を求める風潮は、適応の時間を理解しません。まして移籍金7,500万ユーロを費やした選手がクラブに慣れる必要があるなどとは受け入れられにくいものでした。しかも彼はアルゼンチン代表としてコパ・アメリカと五輪に出場したばかりで、休暇はわずか7日間しかありませんでした。
あのバライドスでのゴールが、彼を一歩前進させ、今のリーダーへと成長させました。そのシーズンは57試合に出場し、29得点8アシストを記録しました。
そして今、状況は大きく異なります。直近のラージョ・バジェカーノ戦でハットトリックを決め、続く3試合連続で得点。合計6ゴール2アシストと爆発的なパフォーマンスを見せています。それまでのシーズンでは、エスパニョール戦の1得点とビジャレアル戦での1アシストしかなく、目立った活躍がなかっただけに、この変貌は鮮烈です。
アルバレスは、この好調がアトレティコの連勝につながることを望んでいます。「チームには新しい選手が多く、昨シーズンも序盤は苦しみましたが、その後15連勝の流れをつかみました。今回もあのときのような良い流れの始まりになってほしいです。チームはよくプレスをかけていますし、新加入の選手も含めて全員で適応しています。多くのチャンスを生み出せています。この仕事を続け、大きな成果をあげたいです」とMovistarで語りました。
アルゼンチン人FWは、メトロポリターノに来たときから明確な目標を持っていました。「これは自分にとっての挑戦でした。もっと成長できる環境を求めて、自分のベストを見つけたいと思ったのです。だから移籍を決断しました。ここで勝ち続け、タイトルを獲得することが目標です」と、同胞ラグビー選手アグスティン・クレビーのYouTubeチャンネルで語っています。
そして今、アルバレスは再びビーゴで“クモの巣”を広げ、ゴールと勝利を重ねることを誓います。それは、昨季シメオネ監督のチームが見せたような連勝街道を再び築き上げるための鍵となるでしょう。あのときは2024年を“冬の王者”として締めくくることにつながりました。
コメント