グリーズマン、アトレティでの200ゴール以上の存在

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「アントワーヌと彼のアトレティコでの時間に感謝しています。200ゴールについては言うまでもありません」。こう語ったのは、チャンピオンズリーグのアトレティコ対アイントラハト戦後のシメオネでした。ついにそのエベレストを登頂したのです。グリーズマンによる200ゴールという偉業。彼がいなければ、シメオネ自身のアトレティでの歴史は同じではなかったでしょう。彼の最高の選手が欠けてしまうからです。2014年の夏に加入したグリーズマン。当時、シメオネが初めてリーグ優勝を果たした後であり、「左サイドでプレーする背の低いウインガー」と監督が振り返る選手でした。その時点でもすでに重要な選手でした(レアル・ソシエダで202試合53ゴール13アシスト)が、アトレティでスターとなったのです。

「彼の持ち味であるスピード、ヘディング、左足を存分に発揮できるように仕向けました」と監督は語りました。そして、かつての才能発掘番組『ルビア・デ・エストレージャス』で扉をくぐると新たなスターが現れるように、グリーズマンは世界のトップテーブルで食事をする選手へと変貌しました。ワールドカップ優勝者であり、2018年にはバロンドールを取るべきだったといわれる銀球賞受賞者です。

しかし、グリーズマンの価値は数字だけではありません。彼の影響力はロッカールームに深く浸透しています。それはシメオネも語っています。「彼がチームにもたらす喜びこそが大きい」と。だからこそ、マドリー戦で彼が199点目を決めたとき(リーグ戦では2月2日以来8か月ぶり)、抱きついたのはピッチ上の選手だけではありませんでした。ベンチの選手やスタッフまでもがコーナーに駆け寄り、すでに彼を抱きしめていた仲間たちに加わったのです。言葉以上に強く抱きしめることが、感謝の表現になる時もあります。そしてグリーズマンは単なる数字(メトロポリターノでの第1号ゴール、クラブ歴代最多得点)だけでなく、新加入の選手たちにとっても常にピッチ上で模範となり、スーツの下に作業着を着ているような姿勢でチームを助ける旗印なのです。

「彼のことをとても嬉しく思います。彼がどんな考えを持ち、どれだけ継続して努力するかを知っています。特に若い選手たちにとって大きな助けになります」とジュリアーノは打ち明けました。キャプテンのコケはさらに踏み込みました。

「私の愛するアントニート!200ゴールおめでとう。君の隣でそれを歌い、楽しむことができて幸運だ」と、ロッカールームで彼にとって最大の家族であるコケは書き込みました。彼はグリーズマンと共にすべてのトレーニングを行い、ゴディンとの最初の時期と同じように常にそばにいます。彼らは10年間を共にし、年齢(それぞれ33歳と34歳)も近く、そして今、かつての主役が脇役という役割を共に歩むという、共通の道を歩んでいます。そして、その役割の遂行ぶりも謙虚で、ロヒブランコへの愛に満ちています。それはロッカールームで高く評価されています。だからこそ、彼の200ゴールは盛大に祝われたのです。なぜなら、それが彼にとって、そして皆のグリジにとって、どれほど重要であるかを誰もが知っていたからです。

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