ディエゴ・パブロ・シメオネ監督がアトレティコ・マドリーのベンチに就任したとき、彼自身も現役時代の晩年に、宿敵とのダービーで最悪の時期を経験していました。アトレティコがレアル・マドリーに対して14年間も勝利から遠ざかっていたため、ベルナベウには「ダービーにふさわしいライバル募集中」というモザイクが掲げられていたのを覚えている方もいるでしょう。
しかし、チョロが監督に就任して以来、その状況は完全に変わりました。アルゼンチン人指揮官がレアル・マドリーとの最大のライバル対決の歴史を書き換えたと言っても過言ではありません。まさにその証拠が、去る9月27日(土)に起きた出来事です。アトレティコは宿命のライバルを圧倒し、この対戦が久々に真っ向勝負の舞台に戻ったことを示しました。
白い巨人に勝利したことで、アトレティコは直近6試合のダービーで無敗を継続し、2勝4分という成績を残しています。このメトロポリターノでの勝利は、2016年に同じくシメオネ監督の下で達成された、クラブ史上最高の無敗記録に並ぶものとなりました。そのときも6試合で4勝2分でした。
さらに、レアル・マドリーは9月27日に、アトレティコ相手としては75年ぶりとなる大敗を喫しました。それはシャビ・アロンソ監督にとって、ダービーでのデビュー戦でした。アトレティコがレアル相手に5得点を挙げたのは、1950年のベルナベウでの3-6以来のことでした。
レアル・マドリーに最多勝を挙げた指揮官の一人に
シメオネはすでに、ペドロ・マルティン(カデナ・コペ)のデータによれば、ダービーの歴史で最も勝利数の多いアトレティコの監督となっています。14勝を挙げ、ルイス・アラゴネスの9勝やリカルド・サモラの8勝を大きく上回りました。さらに、全監督の中でもレアル・マドリーに最も多く勝利した監督の一人でもあります。48試合で14勝を挙げ、フェルナンド・ダウシクとウルキスの14勝に並びました。これを上回るのは、異なるチームを率いて16勝したルイス・アラゴネスと、22勝を挙げたエレニオ・エレーラだけです。
今回のメトロポリターノでの勝利によって、シメオネはちょうどグアルディオラの記録を超えることにもなりました。グアルディオラはバルセロナ時代に25試合で13勝を記録しています。
シメオネがダービーの歴史に与えた影響を理解するには、彼が就任して以来のアトレティコのホームでの22試合を見れば十分です。9勝7分6敗という成績です。対して、それ以前の22試合では、わずか3勝5分14敗でした。
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