アポロ・グローバルは、アトレティコ・マドリーの買収を加速させています。米国のプライベート・エクイティ運営会社は、クラブの50%以上を取得するための独占交渉を継続しており、日刊紙『Expansión』によれば、クラブ・コルチョネロとの合意が間近に迫っているとされています。クラブの評価額は25億ユーロとされています。
現在、アトレティコの株式は、アトレティコ・ホールドコの筆頭株主であるミゲル・アンヘル・ヒル・マリンが支配しており、この会社はクラブの70.39%を保有しています。エンリケ・セレソも同社に名を連ねており、イスラエル人富豪イダン・オーファーが創設した英国の企業クァンタム・パシフィック(持ち株27.81%)を上回っています。
今回の取引で「独占交渉」とされていることから、他の潜在的な買収希望者は排除されます。前述の情報によれば、アポロは現株主4名から一部の株式を買い取り、彼らは少数株主として残りつつ、さらに増資を引き受けることでクラブの支配権を取得する予定とされています。現時点では、当事者間で正式な合意には至っていません。
アポロの意図は、ミゲル・アンヘル・ヒル最高経営責任者(CEO)およびエンリケ・セレソを、クラブ経営の前面に据え続けることです。現在、取引額のうちどの程度を株式の売買に、どの程度を増資に充てるかについて議論が行われています。当初、今年3月に始まった交渉は、マドリードのサン・ブラス地区に建設予定の都市開発プロジェクト「未来のスポーツシティ」を進めるための資金調達に限定されていました。
アポロが投資を決定すれば、アトレティコはスペイン国内で最も高い評価額を持つ民間所有のスポーツクラブとなります。なお、レアル・マドリー、FCバルセロナ、アスレティック・クラブは株式会社制度を採用しておらず、その資本は socios(クラブ会員)に帰属しています。
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