アトレティコとリバプール、二つの「歴史的」なPK戦を経てチャンピオンズリーグに復帰

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リバプールとアトレティコ・マドリーは、共にPK戦で敗れてラウンド16で姿を消した後、今週水曜日にチャンピオンズリーグへ戻ってきます。両チームともトップ8に進出しており、イングランドのクラブは首位で、アトレティコは5位で通過しましたが、どちらもラウンド16から勝ち上がってきたチームに敗れる結果となりました。多くの共通点があります。

アルネ・スロットのチームはチャンピオンズリーグのレギュラーシーズンで最優秀チームとなり、さらに最終的に制したプレミアリーグでも首位に立っていました。タイトル候補筆頭と見られていましたが、道中でルイス・エンリケ率いるパリ・サンジェルマンと対戦し、いきなり苦戦を強いられることになりました。

ファーストレグはパルク・デ・プランスで行われ、ダルウィン・ヌニェスのアシストからエリオットがゴールを決めてリバプールが勝利。アンフィールドでは多くの人が楽勝を予想しましたが、PSGが開始12分のデンベレの得点で最小差勝利を収め、対戦成績をタイに戻し、勝負はPK戦に持ち込まれました。

PK戦では、リバプールはサラーが成功したものの、ダルウィン・ヌニェスとカーティス・ジョーンズが失敗。一方でPSGはヴィティーニャ、セルヒオ・ラモス、デンベレ、ドゥエが決め、メレイサイドの聖地で番狂わせを演じました。

このPK戦は2025年のチャンピオンズリーグを大きく動かしました。それまで多くの疑念を抱えていたPSGが初のビッグイヤー獲得に向けて本命の一つに躍り出るきっかけとなり、その数週間後、インテルを相手に5-0の圧勝劇を演じて実現しました。

サッカーにおける分岐点
あのPK戦が大会を変えたように、アトレティコ・マドリーがレアル・マドリー相手に経験したPK戦はサッカー界そのものを揺るがしました。すべてはフリアン・アルバレスが2本目のPKを蹴った際に滑った瞬間から始まりました。支え足でボールを二度蹴った可能性があるとして得点は取り消されました。この解釈がきっかけでIFABはルールの明確化を行い、現在であれば同様の状況が発生した場合、蹴り直しとなることになっています。

アトレティコの怒りは収まらず、正式な抗議を行いました。UEFAはフリアンが二度蹴ったとされる映像を提示しましたが、実際にははっきりと確認できず、さらに二つの調査でその映像が操作されていたことが示されています。この件がきっかけで、アトレティコのサポーター団体や「信号の煙(Señales de Humo)」が、明白な誤審によって次ラウンド進出を奪われた名誉を回復するための活動を開始しました。

そのPK戦では、セルロートとエムバペがそれぞれ成功。アルバレスも決めましたが、取り消されました。その後ベリンガムが成功し、アトレティコが不利に。コレアとバルベルデが成功、ジョレンテとルーカス・バスケスは失敗し、最後にリュディガーが決めてレアル・マドリーが準々決勝進出を決めました。常に物議を醸す突破となりました。

このPK戦に至るまでには、ベルナベウでの2-1(ロドリゴとブラヒムのゴール、アトレティコはアルバレスが得点)、そしてセカンドレグ開始早々にギャラガーが同点ゴールを決める展開がありました。

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