アトレティコ・マドリーが再びアンフィールドに戻ります。そこは、21世紀においてロヒブランコのチームがヨーロッパで体験した最も記憶に残る夜の一部を刻んだスタジアムです。クラブの歴史の中で、すべてのファンがその瞬間を覚えている延長戦が二度ありました。
ヨーロッパの大会でリバプールと対戦したのは8回。そのうち4回はチャンピオンズリーグのグループステージで、残りの2回はノックアウトラウンドでの対戦でした。興味深いことに、その2度はいずれもアトレティコが勝ち抜けました。
2010年、UEFAカップから名称が変わった初年度のヨーロッパリーグ準決勝で対戦しました。アトレティコはディエゴ・フォルランのゴールでホームの第1戦を1-0で勝利。良い結果ではありましたが、第2戦は簡単ではないことを理解していました。前半のうちにアクイラーニのゴールでリバプールが同点に追いつきます。
試合は延長戦へ。開始5分でラファ・ベニテスの率いるチームがベナユンの得点でリード。この時点でリバプールが決勝進出の位置にいました。しかし103分、レジェスのクロスをフォルランが押し込み、2-1に。これが決勝点となり、アトレティコはハンブルクでの決勝進出を果たしました。その決勝でフラムを2-1で下し、優勝を成し遂げました。
そして10年後、非常によく似た出来事が起こります。チャンピオンズリーグのラウンド16でした。第1戦ではサウールのゴールでメトロポリターノにて1-0で勝利。そのアドバンテージを持って迎えた第2戦は3月11日、ちょうど新型コロナによる初めての制限が始まった時期でした。
アンフィールドでは、多くの人が当時世界王者であったリバプールの突破を予想していました。試合展開も10年前に似ていました。シメオネの選手たちは前半43分まで猛攻を耐えましたが、同じようにワイナルドゥムが得点してリバプールが同点に。試合は再び延長戦へ。
延長94分、フィルミーノがリバプールを勝ち抜けに導くゴールを決めます。アトレティコは得点が必要な状況となり、そこでマルコス・ジョレンテが登場。96分に2-1、さらに前半終了間際に2-2とし、勝負を決定づけました。ジョレンテは最後にはモラタにアシストし、アトレティコは3-2で勝利。準々決勝進出を果たしました。その後、リスボンで行われた縮小形式の大会でRBライプツィヒに敗れ、最終的にはバイエルン・ミュンヘンが優勝しました。
そして今週水曜日、アトレティコは再び幸せな思い出のあるアンフィールドで戦います。今回はチャンピオンズリーグのグループステージで、2008年の1-1、そして2021年の0-2の前例がある舞台です。
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