先週土曜日、珍しいことが起こりました。アトレティコのサポーターが試合後に自分たちの選手へブーイングを浴びせたのです。これほどまでに忠実で、熱心で、前向きなファンが、シメオネ監督のチームに対して不満を示しました。もちろん、昇格したばかりのエルチェをホームで相手に引き分けることは計画にありませんでした。ましてや、コルネリャでのリーグ開幕戦では勝っていたはずの試合を落としていたのですから。
苛立ちはさらに募ります。2試合を終えて、すでにバルサとマドリーが5ポイントの差をつけているとわかればなおさらです。しかも、今季クラブは本気の経済的な投資を行い、1億7,000万ユーロを費やして10人もの選手を補強しました。クラブの歴史を変えてきたシメオネ監督は、チームはいずれ噛み合い、機能するようになると繰り返し強調しています。もちろん、これまでもタイトルの有無に関わらず、常に競争力があり個性の強いチームを作り上げてきました。
しかし、今回はさらに厄介な問題があります。2試合を終えた時点で、チームの3人の得点源がそれぞれ不満を示しているのです。エスパニョール戦で見事なFKを決めたフリアン・アルバレスは、逆転される展開をベンチから見つめながら、諦めの表情を浮かべていました。バルサ戦で本物のハンマーのようにゴールに迫ったセルロートは、自分が本来受けるべきと考えるだけの「質のある出場時間」をなぜ与えられないのか、いまだに理解できていません。さらに今、シメオネ監督はグリーズマンを控えに回すという決断をしています。アトレティコ史上最高の得点者であり、プレシーズンでは次々とゴールを量産していた彼が、キャリアで初めてベンチを温めることになっているのです。
ストライカー陣のマネジメントは、今のところアトレティコにとって大きな障害となっています。これほどの才能を抱えたチームでありながら、その扱いに苦戦し、混乱を招いているのです。
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