アトレティコ、決定力不足を示す4つの重要な瞬間

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アトレティコ・マドリーは、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督がベンチを率いて以来、最悪のシーズンスタートを記録しています。夏の移籍市場での支出額、補強人数、そして何より補強選手の質を考えれば、大きな驚きです。

ファンは、最初の2試合で圧勝し、人々の記憶に長く残るような試合をすることまでは期待していなかったかもしれません。しかし、少なくともここまで6ポイント中わずか1ポイントという惨めな結果以上を望んでいたはずです。

しかも相手を考えればなおさらです。昨季昇格したばかりで、近年の自然な目標は残留であるRCDエスパニョール、そして新たに昇格したエルチェが相手でした。

しかし結果は、1敗1分。アトレティコを非常に厳しい状況に追い込んでいます。この状況を分析する際、特にシメオネ監督から繰り返し浮上する言葉があります。それが「決定力(contundencia)」です。

実際、勝ち点表だけを見ると、ピッチ上での内容とは一致しない印象を与えます。確かに、保存版にするようなパフォーマンスではありませんでしたが、現状の勝ち点以上は積み上げられたはずです。

シメオネ監督はエルチェ戦後にこう語っています。「チームが競争できる最高の形を探し続けていますし、それは時間をかけて見つけていきます。正直、スタートからすごくうまくいくとは思っていませんでした。まだやるべきことがあります」
「勝ち点は1しかありません (…) 結果は出ていませんが、我々は働き続け、忍耐を持つ必要があります。チャンスが訪れたときに決定力を発揮するために。その決定力は自然に出る時もあれば、出てこない時もあります」

さらにこう続けました。「すべての決定機を思い出せば、いくつもありました。重要で、良い場面が解決できずに終わりました。ただ良い点は、チームがチャンスを生み出せなかったわけではないことです。試合を落としたわけではなく、引き分けでした。我々は満足していません、勝つべきでしたが、通らなければならない道を進んでいます」

シメオネの言葉は的外れではありません。実際、アトレティコはここ2試合で試合の流れを変えられる場面を手にしていました。サッカーを結果だけで語るのは味気ないですが、結局のところサッカーとは結果のスポーツであり、監督自身もそれを理解しています。

勝敗を分けた細部の決定力
決定力が問われた場面は2つ、いや3つありました。

例えばRCDEスタジアム。もしフリアンが同点弾の直前に訪れた決定機を決めていれば、試合はアトレティコのものになっていたはずです。チーム全体の素晴らしい連携から生まれたチャンスでしたが、彼のシュートはポストを叩きました。

あるいはエルチェ戦。スコアが1-0の場面で、アルマダがスルーパスを出し、セルロートがGKディトゥーロと1対1に。しかしノルウェー人FWのシュートはGKに阻まれました。決めていればエルチェは反撃できなかっただろうと考えられています。運命のいたずらか、その直後にサラビア監督率いるエルチェが同点に追いつきました。さらに後半にはジョレンテが決定機を得ながら、左にいたラスパドーリへ渡せば無人のゴールだったところを、アウトサイドで狙い失敗しました。

また、決定力不足は攻撃面だけではありません。守備面でも欠けていました。2試合で3失点。コルネジャでは、ジャコモが2列目から飛び込む相手をマークできていれば同点弾は防げたでしょうし、エルチェ戦でも、ル・ノルマンが左サイドでヘルマン・バレラを止められていれば、同点弾につながるプレーは生まれなかったはずです。

これらは証明不可能で、いわば「サッカーのifストーリー」にすぎません。それでも、こうした感覚がロッカールームに根付いており、細部が味方すればアトレティコは多くの勝ち点を積み上げられると選手たちは信じています。

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