現時点で、アトレティコ・マドリーの計画は「退団がない限り補強はしない」というものです。その中で、最も現実的な退団候補がナウエル・モリーナです。もし彼が退団すれば、シメオネ監督が求めている“ドリブル突破のできるウイング”を補強できる可能性があり、その第一候補はニコ・ゴンサレスです。しかし、同選手はこの夏にクラブを離れるつもりはありません。
モリーナは、ジョレンテとプビルの後ろに位置する“3番手のサイドバック”という立場にあるにもかかわらず、それでも移籍の意思を変えていません。歓迎イベント「ノーチェ・デ・ビエンベニーダス」で唯一ブーイングを受けた選手でもありましたが、そのことでも考えを変えることはありませんでした。プレーするのが難しい状況であることは理解していますが、シーズン終盤にワールドカップが控えている年であっても退団は考えていません。
本人はクラブでの生活に満足しており、シメオネからの信頼も得ています。さらに、EU圏内選手の資格取得手続きを進めており、私生活では初めて父親になることを控えています。これらが複数のオファーを断り、マドリードに残りたいと考える理由です。
これまで最も強い関心を示したクラブはユベントスでした。しかし、選手本人の気持ちを知ったトリノのクラブは、アルナウ・マルティネスといった別の選択肢を検討し始めていると『トゥットスポルト』が昨日報じています。
そして新たに、ノッティンガム・フォレストがモリーナの状況を問い合わせたと、『ジ・アスレチック』のデイビッド・オーンスティーンが伝えています。同クラブではヌーノ監督の下、28歳のナイジェリア代表オラ・アイナが右サイドバックのレギュラーを務めています。27歳のモリーナが加入すれば、彼とレギュラー争いをすることになります。
これまでアルゼンチン人DFは届いたオファーをすべて断ってきましたが、果たして今回はヌーノ監督がアトレティコ・マドリーの右サイドバックを説得し、プレミアリーグ行きを決断させることができるのか注目されます。
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