アトレティコ・マドリーにとって、エスパニョールを相手にバルセロナで迎えた開幕戦は望んだようなスタートにはなりませんでした。しかも、フリアン・アルバレスの素晴らしいゴールで先制し、60分間は試合をコントロールしていただけに、その失望は大きいものでした。
しかし後半に入るとすべてが崩れ落ちました。特に、まずは攻撃面で最も良い連携を見せていたアレックス・バエナとティアゴ・アルマダの両選手が交代させられ、続いてチームにゴラッソをもたらした主役、フリアン・アルバレスまでもがピッチを去ることになりました。
新加入選手2人の交代も目を引きましたが、アルゼンチン人FW自身の交代はさらに驚きでした。特にその時点で試合は1-1の同点で、アトレティコとしては勝利を狙いにいくべき局面だったからです。意図としては前線の選手を入れ替えて攻撃を継続することだったのでしょうが、交代までアルバレスはチームで最も輝いていた存在でした。
残りは8分とアディショナルタイム6分、つまり約15分が残っていました。ベンチに下がり、仲間の間に腰を下ろしたアルバレスにテレビカメラが注目しました。その姿は大きな話題となりました。
彼は頭を横に振りながら、防寒のためにスウェットを羽織っていました。何に対して不満を抱いていたのかは定かではありません。試合をコントロールしていたのに同点に追いつかれたことなのか、勝負をかけるべき局面で交代させられたことなのか、それともそのどちらでもないのか…。いずれにせよ、アルバレスが不満を抱えていたことは明らかでした。
ゴラッソの特別な意味
試合後、アルバレスはSNSでメッセージを発信し、ネガティブな感情に浸るのではなく、この日のポジティブな側面に目を向ける姿勢を見せました。彼にとってあのゴールはただの得点ではなく、これから生まれてくる我が子への初めてのゴールの贈り物でもあったのです。FKを決めた直後、彼はおなじみの「スパイダー」のジェスチャーを披露した後、ボールをユニフォームの下に入れて妊娠したお腹を表現しました。
SNS上でアルバレスは、私生活の喜びを祝うメッセージを残しました。「望んでいたスタートではなかったけれど、結果を超える日もあります。子どもの日おめでとう」
この8月17日はアルゼンチンで「子どもの日」にあたり、アルバレスにとってはまもなく生まれる自身の子どもを待ちながら迎える最初の「子どもの日」でもありました。
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