ゴールや戦術を超えて、サッカーはスタンドやスタジアムの通路でも繰り広げられます。そこでは、マフラーや歌声に囲まれながら、それぞれのクラブを象徴する巨大なキャラクターであるマスコットたちがいます。彼らのダンス、ハグ、そしてコミカルな仕草は、チームカラーと同じくらいよく知られる象徴となっています。
- インディ – アトレティコ・マドリー
名前の由来を知るには1970年までさかのぼります。この年、アトレティコ・マドリーは数人のアルゼンチン人選手を獲得し、他クラブから軽蔑的に「インディオ」と呼ばれていました。ところが、アトレティコはそれを誇りとして受け入れました。そのため、マスコットは“インディ”と名付けられ、アメリカ原産の動物であるアライグマの姿をしています。 - ババソロ – デポルティーボ・アラベス
名前の由来はバスク語で、“baba”はそら豆、“zorro”は袋を意味します。キツネが選ばれた理由は、敏捷で素早く、賢いという優れたサッカー選手が持つべき特性を備えている動物だからです。 - キャット – FCバルセロナ
昨年、FCバルセロナ創立125周年記念の一環として誕生しました。名前は“キャット”で、カタルーニャ原産の野生猫です。さらに顔の形はクラブのエンブレムを模しています。 - ダティゴル – エルチェCF
名前は、エルチェの象徴的な果物であるデーツ(スペイン語で「ダティル」)と、サッカー用語のゴールを組み合わせたものです。キツネの姿は1990年代にエルチェ市の小学生たちによって選ばれました。 - ペリキート&ペリキータ – RCDエスパニョール
2017年、スタジアムで新しいマスコットコンビとしてお披露目されました。2羽のインコで、名前はエスパニョールファンの愛称「ペリキート(インコ)」に由来します。 - エル・モノ・パチョン – ヘタフェCF
「エル・モノ・パチョン」はサポーターから生まれたぬいぐるみのタリスマンで、元FWセルヒオ・パチョンにちなんで名付けられました。 - ラ・シサ – ジローナFC
2020年にファンによって選ばれました。サン・ナルシスの伝説に着想を得ており、聖人の墓から現れた巨大なハエが、街を包囲しようとしたフランス軍を撃退した物語を象徴します。ジローナの英雄的防衛を表す存在です。 - ブラウ&グラナ – レバンテUD
2016年に誕生。ラ・リーガで初の男女ペアのマスコットです。青(ブラウ)とえんじ色(グラナ)で、レバンテの価値観を体現しています。 - ディモニオ – RCDマジョルカ
小さな悪魔の姿をしたマスコットは、時を経て単なるシンボルからマジョルカのアイデンティティ的存在へと変化し、クラブとファンの絆を深めています。 - ロヒージョ&ロヒージャ – CAオサスナ
ロヒージョは1999年にエル・サダルでデビューしましたが、2002年に姿を消し、2017年にロヒージャと共に復帰しました。女性キャラクターの登場は包摂性を象徴し、ナバラのファンとの距離を縮めています。 - パルメリン – レアル・ベティス
クラブ創設100周年の2007年、ファンによって新マスコットとして選ばれました。それ以来、ベティスの試合でおなじみの存在になっています。 - ガラ – レアル・オビエド
オビエドのマスコットはアストゥリアス原産のヨーロッパヒグマです。主な役割は、特に若い観客を盛り上げ、楽しませることです。 - チュルディン – レアル・ソシエダ
2019年からチームの仲間となりました。名前は「白」を意味するバスク語“Txuri”と、「青」を意味する“Urdin”を組み合わせたものです。試合やクラブ活動に積極的に参加する親しみやすい存在です。 - アムント – バレンシアCF
バレンシアのエンブレムとタスマニアデビルを組み合わせたデザインで、2001年に誕生しました。名前の“Amunt”は、バレンシアファンの応援のかけ声を表します。2023年にはラ・リーガ・デ・ラス・マスコタス初代王者にもなりました。 - グロゲット – ビジャレアルCF
人間的な特徴を持つ潜水艦の姿をしており、チームの愛称「黄色い潜水艦」とビートルズの名曲に由来しています。温かみと独自性を持つマスコットです。 - ロザム – UDアルメリア
2019年に発表されたライオンのマスコットで、クラブカラーの赤と白のユニフォームを着ています。「アルメリアは決してあきらめない」というスローガンの下、咆哮で観客を鼓舞します。 - モルシイェティ – ブルゴスCF
ブルゴス名物のモルシーリャ(血入りソーセージ)と、ヒマラヤの伝説の雪男イエティを組み合わせた名前です。 - アルビン – CDカステリョン
擬人化されたハヤブサで、名前はチームカラーを示す「アルビネグロ(白黒)」に由来します。 - カバジャティ – ADセウタ
セウタのファンは“カバジャ(サバの一種)”と呼ばれることから、その魚をモチーフにしています。 - レオ – クルトゥラル・イ・デポルティーバ・レオネサ
陽気で幸せな少年の姿をしたマスコットで、勝敗に関係なくチームを応援します。 - コキ – コルドバCF
2008年からクラブのマスコットを務めるワニで、陽気さとチームカラーへの忠誠が特徴です。かつてゴールのセレブレーションに乱入して主審から警告を受けたというユニークな逸話もあります。 - パンチカ – SDエイバル
2023年に誕生したロバのマスコットです。勤勉、忍耐、謙虚、親しみやすさというクラブの価値を体現しています。 - タマロ – FCアンドラ
アンドラの伝説に登場する架空の獣“タマロ”をモチーフにしています。ピレネーの谷に潜み、人目につかず、捕まえることができなかったと伝えられています。 - ドラゴネス – SDウエスカ
2019年から毎週エル・アルコラスでチームに同行するドラゴンのマスコットです。名前は「ドラゴン」と「アラゴン人(Aragonés)」を組み合わせたものです。子どもたちとのつながりが強く、彼らと同じくウエスカのユニフォームを着てゴールを決める夢を共有しています。 - ピオ・ピオ – UDラス・パルマス
カナリア諸島原産のカナリアのマスコットです。名前はヒヨコの鳴き声を表す擬音語で、チームの選手やファンの愛称でもあります。 - スーペル・ペピーノ – CDレガネス
ファンの愛称「ペピネーロ(キュウリ農家)」にちなんだ擬人化されたキュウリのマスコットです。親しまれ、惜しみない愛情をファンに返します。ラ・リーガ・デ・ラス・マスコタス第2回大会の優勝者でもあります。 - スーペル・ボケ – マラガCF
マラガファンの間に存在するスーパーヒーロー的存在で、忠実なクラブサポーターを象徴しています。名前はファンの愛称「ボケロネス(カタクチイワシ)」に由来します。 - オソ・カチョ – ラシン・サンタンデール
2018年に誕生。オビエドと同様に、カンタブリア原産のヒグマで、クラブと地域の結びつきを象徴しています。 - ペペ・ソリーヨ – レアル・バジャドリード
前任の「プセラーノ」に代わって登場した、白と紫の心を持つ陽気なキツネのマスコットです。仮面と衣装が特徴です。
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