アトレティコが実際に使った補強費はいくら?

この記事は約3分で読めます。

この夏、アトレティコ・マドリーは世界的に見ても最も大きく選手層を刷新したクラブの一つとなりました。バエナ、カルドーソ、ルッジェーリ、アルマダ、プビル、ハンツコ、ラスパドーリの7選手を獲得し、リバプール、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、マンチェスター・シティといったプレミアリーグのクラブに続く、世界で6番目に多く投資したクラブとなりました。総額では約1億6,800万ユーロを費やしています。

内訳は、アレックス・バエナが4,200万ユーロ、ダヴィド・ハンツコが2,600万ユーロ、ジョニー・カルドーソが2,400万ユーロ、ティアゴ・アルマダが2,100万ユーロ、マッテオ・ルッジェーリが1,700万ユーロ、マルク・プビルが1,600万ユーロ、そして最近加入したジャコモ・ラスパドーリが2,200万ユーロです。これがアトレティコ・マドリーの投資の内訳です。

しかし、刷新は加入だけでなく放出によっても行われました。メトロポリターノでは多くの選手が去っていきました。放出されたのは、フェルメーレン、ヴィツェル、アスピリクエタ、ヘイニウド、リケルメ、コレア、サウール・ニゲス、レマル、デ・パウル、サム・リーノ、モルドヴァンといった面々で、クラブはこれらの選手の売却で約6,800万ユーロを得ています。

差し引きすると1億ユーロの支出となり、この数字は欧州における補強費ランキングで8位となります。これを上回るのは、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、レアル・マドリー、マンチェスター・シティ、アル・カディシーヤFC、サンダーランド、トッテナム・ホットスパーです。特に注目すべきは上位3クラブで、マンチェスター・ユナイテッドは大きな補強をするにあたり収入を必要とせず、アーセナルはわずか800万ユーロ、レアル・マドリーは200万ユーロしか選手売却で得ていません。

確かにアトレティコには重要な選手が加入しましたが、その一方で、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督が心を痛める形で送り出した選手もいます。特にデ・パウルとコレアの2人は痛手でした。「モトルシート」ことデ・パウルは昨季不動のレギュラーでしたが、自らの希望でインテル・マイアミへ移籍しました。一方の「アンヘリート」ことコレアは控えが多かったものの、ベンチから大きな貢献をしており、彼もまた希望してティグレスへ移籍しました。両者とも現チームに居場所がありましたが、合わせて約2,500万ユーロで売却されています。

サム・リーノの役割はそこまで重要ではありませんでしたが、首脳陣は2度目のチャンスを与えるつもりでいました。しかし、フラメンゴから2,200万ユーロのオファーが届いたことで、移籍が成立しました。

こうして、シメオネ監督のチームは一部ポジションで補強が進んだ一方、放出による弱体化も避けられませんでした。それでも重要なのは、チームを若返らせ、シメオネ監督が植え付けたい哲学により適合する選手を探すための刷新を果たしたことです。

コメント