「アジェンダ2030」とは、正式には「持続可能な開発のための2030アジェンダ」と呼ばれ、2015年に国連によって採択された行動計画で、17の持続可能な開発目標(SDGs)と169のターゲットで構成されています。もちろん、アトレティコ・マドリーの「アジェンダ2030」とは関係がありません。
クラブの“ロヒブランコ版”のロードマップも、少なくともこのプロジェクトに賭ける期間として2030年を視野に入れています。その証拠に、2025/26シーズンに向けて獲得した7選手全員が、契約期間を2030年6月30日までとしています。バエナ、ルッジェーリ、カルドーソ、プビル、アルマダ、ハンツコ、ラスパドーリがその対象です。
アトレティコの投資は、少なくとも今後5年間を見据えたものです。しかも、それは新加入選手だけに限りません。2030年に契約が切れるのは他にも2人おり、いずれもチームにおいて決定的な存在になるべき選手です。それがフリアン・アルバレスとパブロ・バリオスです。つまり、現時点で9選手が今後5年間アトレティコと契約を結んでおり、現在と未来の基盤がしっかりと固められていることになります。
そして2029年には…
2029年で契約満了となるのは、ロビン・ル・ノルマン、コナー・ギャラガー、カルロス・マルティンの3人です。マルティンについては複数のプリメーラ(1部)クラブから関心が寄せられており、国外からも問い合わせがあります。中でもヘタフェが最有力ですが、それはアトレティコとカンテラーノ本人が移籍が最善と判断した場合に限られます。
現状ではまだ去就は未定で、シメオネ監督は残留も真剣に検討しています。仮に移籍となった場合は完全移籍になりますが、アトレティコが保有権の50%を残す形になります。この方式はすでにアレハンドロ・イトゥルベやアドリアン・ニーニョのケースでも採用されています。
2028年に契約が切れるのは6選手です。レンタルから完全移籍となった今夏の“新戦力”ラングレとムッソ、そしてセルロート、オブラク、ヒメネス、さらに契約延長が早期に検討されているジュリアーノ・シメオネです。
2027年で契約が終わるのは、最近1年延長で合意しクラブのコスト削減にもつながったグリーズマン、マルコス・ジョレンテ、ナウエル・モリーナです。そして残り契約が1年なのがハビ・ガランとコケ。ご存知の通り、キャプテンのコケは毎年単年契約で更新しています。
まとめると、このアトレティコのプロジェクトは短期・中期・長期を見据えており、特に9人の選手は今後5年間クラブと契約を結び、ディエゴ・シメオネ監督の下で非常に重要な役割を担うことが期待されています。
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