ハンツコ、最初の大きなテストで合格点

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バエナは、過去3シーズンにわたりビジャレアルを牽引し、デ・ラ・フエンテ監督の構想にも常連として組み込まれていたため、改めて紹介を必要としませんでしたが、アトレティコの新顔たちにとっては、昨日が初めての大きな試練の場となりました。それぞれが所属チームで輝いていたとはいえ、ここからは一段上のレベルでプレーすることによる要求や責任を実感し始める段階です。ゆえに、全員が注目の的となっていました。求められるのは技術だけではなく、気迫や個性でもあります。その状況で頭角を現したのがハンツコでした。

ポルト戦ではまだほぼ新加入の状態だった彼が、この試合で初先発。昨夏の移籍市場で彼の獲得にこだわった理由が十分に正当化されるプレーを見せ始めました。遅れても来ないよりは良い、という言葉通りです。スロバキア人DFはル・ノルマンとセンターバックを組み、守備に安定感と力強さをもたらしました。プレーは迅速で、安心感を伝え、ルッジェーリのカバーやアトレティコが前からプレッシングをかけた際には相手をピッチの反対側まで追う柔軟さも見せました。さらに、ボールを足元で持つことも恐れず、試合序盤には左足のロングシュートで惜しくもポストをかすめる場面もありました。

アルマダもまた、ハンツコほどの安定感はなかったものの、セント・ジェームズ・パークを後にする時には好印象を残した一人でした。左サイドからのスタートながらも、中央寄りのポジションを取る機会を逃さず、連携力や、特にスペースへのパスを通す視野の広さを発揮しました。継続性はやや欠けましたが、そこにも有望なプレーヤーがいることを示しました。

とはいえ、第一印象という観点では、ジョニー・カルドーソの存在感が際立ちます。ニューカッスル戦の出来というよりも、彼の意図や姿勢が評価ポイントです。ここには今後5年間は計算できる高水準の守備的MFが育つ可能性があります。ただし焦りは禁物です。実際、試合序盤には自陣のビルドアップでのボールロストがあり、危うく失点に直結しかねない場面がありました。これはアトレティコでプレーする上で必要な強度とテンポを学ぶ格好の機会でした。その後は同じ過ちを繰り返さないよう、持ち前の判断力を発揮しましたが、まだボール回しのスピードやサイドチェンジの活用には改善の余地がありました。

ルッジェーリはエランガに苦戦
一方のルッジェーリは、最も不安を残した選手でした。もっとも、相手が移籍金およそ6,200万ユーロのエランガだったことを考慮すべきでしょう。実際、彼の突破のたびに苦戦を強いられ、現時点では左サイドの穴を埋めることができませんでした。攻撃に出た場面ではやや動きが良くなったものの、最後のパスや、強烈なシュートを放った場面でも相手GKの胸に当たってしまい、精度を欠きました。それでも、評価は最終的にシーズン終了時に下されるべきです。

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