バエナ、アトレティコで“ポジション微調整”

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現時点で、アトレティコ・マドリーの今夏最大の補強はアレックス・バエナです。コルチョネロスは、ビジャレアルに対して4,200万ユーロを支払い、条件次第では5,500万ユーロに達する可能性があります。24歳のこのMFは、ビジャレアルでヨーロッパリーグを制覇し、スペイン代表としてユーロ優勝、さらにオリンピック代表として金メダルを獲得した経歴を持っています。

当初は、彼の加入は昨シーズンのアトレティコ最大の課題であった左サイドの問題解決になると思われていました。シメオネ監督はインテリオールに固定的なレギュラーを見つけられず、ギャラガーもサム・リーノもそのポジションで不動の存在とはなれませんでした。リケルメなど他の選手も何度か試されましたがうまくいかず、そのためロケタス出身のバエナがそのポジションに入ると期待されていたのです。

このポジションは、彼にとって馴染み深いものでした。なぜなら、ビジャレアルでマルセリーノ・ガルシア・トラル監督の下、ここ数年ずっとその位置でプレーしてきたからです。まさにそこで近年輝きを放ち、昨シーズンはラ・リーガでアシスト数4位(10アシスト)、その前のシーズンには15アシストでトップに立ちました。驚異的な数字です。

もっとも、彼は他のポジションでもプレー可能です。高いゲームビジョンと優れた知性を持つため、ピボーテでもプレーできます。このポジションは、パリ五輪でスペイン代表として務め、パブロ・バリオスと共に金メダル獲得チームの中核となりました。したがって、アトレティコでもこの役割を担える可能性があります。

しかし現時点では、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督は、より前目のポジションで彼を起用しています。ポルトとの初戦では左サイドでスタートし、これは昨季ギャラガーやリーノが務めた位置に近いものでした。ただし時間が経つにつれ、チームが主導権を握れない状況を受け、彼は徐々に中央寄りへ移動。前半終了時には、ビルドアップの場面で中盤の選手たちをサポートする位置まで下がっていました。

続くラージョ・バジェカーノ戦では、開幕戦(エスパニョール戦)に近い布陣で出場する姿が見られました。バエナは60分に他の10人の選手と同時に投入され、フリアン・アルバレス手の背後、トップ下の位置でプレー。一方、ティアゴ・アルマダが左サイドに入りました。

この起用は少し意外で、試合中には“アラーニャ”より前に出る場面さえありました。実際、80分にはカルデナスの守るゴールポストを直撃する最大の決定機を迎えています。

この試みは、数日前のポルト戦よりもシメオネ監督に好印象を与えました。さて、今週土曜日に行われるアトレティコのプレシーズン最終第3戦でどうなるかが注目されます。現時点では、バエナとフリアン・アルバレスが2トップで先発する可能性が高い状況です。

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