アトレティコ・マドリーは、日曜日に今夏初の親善試合(ポルトとのド・ドラゴンでの敗戦)を行いました。次の試合は水曜日、ラージョ・バジェカーノを相手にセロ・デル・エスピーノでの非公開の一戦となり、通常の試合というよりはトレーニングの一環として位置づけられています。そして土曜日には、プレシーズン最終戦としてセント・ジェームズ・パークでニューカッスルとのアウェイ戦が予定されています。
ラ・リーガの開幕戦は、8月17日(日)にRCDEスタジアムでのエスパニョール戦です。チームは1か月にも満たない準備期間でこの初戦を迎えることになり、現時点でまだ編成が完全には整っていません。というのも、メトロポリターノのフロントでは、引き続きチームの補強に取り組んでおり、攻撃陣に「仕上げ」となる選手を加えたいと考えています。
アトレティコの幹部たちは、攻撃のためにもう1人補強を行う方針を持っています。守備と中盤に関しては、すでに各ポジションに2人ずつ揃っていると評価しています。特に、現在バリオスの負傷で懸念が出ているピボーテには、カンテラーノ、カルドーソ、コケ、ギャラガーに加えて、マルコス・ジョレンテもその位置でプレー可能なことから、4人が候補として揃っているとのことです。したがって、退団者が出ない限りは、このセクションは完成とみなされています。
問題は攻撃陣です。コレアの退団によって空いた枠が、いまだに埋まっていません。今夏、メトロポリターノではさまざまなタイプの選手が検討されてきました。なかでも最も評価が高かったのはルックマンですが、アタランタが設定した高額な移籍金と、ルックマン自身が移籍先に望んでいたインテルの存在により、アトレティコは他の候補に目を向けざるを得ませんでした。
最近では、最有力候補がシュトゥットガルト所属のエンツォ・ミローだったと言われています。フランス人選手本人とは合意に達していたものの、アトレティコが提示した分割払いの条件がドイツ側の希望に沿わず、最終的にアル・アハリが登場し、特に変化がなければ23歳のミローはサウジアラビアへ移籍する見込みです。
現在、最有力とされる選択肢
その中で、再び名前が浮上しているのがナポリのジャコモ・ラスパドーリです。数週間前にも候補に挙がっていた選手で、現在は買取義務付きレンタルという形も検討されています。条件次第では容易に成立する内容で、ナポリは3,500万ユーロを要求していますが、アトレティコはそこまでの支払いを考えていません。それでも、現時点では最も現実的な選択肢となっています。
一方、アタランタがルックマンをインテルへ売却することに応じない限り、アトレティコの“夢”は消えていないとも言えます。ただし、選手本人がインテル移籍を強く希望しているため、このオプションは非常に困難です。イタリアからの報道によると、ルックマンはすでにインテルとの個人合意に達しており、月曜日にはクラブの練習にも姿を見せず、アタランタに対して圧力をかけているとのことです。
昨年、アタランタはPSGからのオファーを断ったものの、ルックマンには「この夏は移籍を容認する」と約束しており、その条件として「欧州のビッグクラブであること」と「移籍先がイタリア国外であること」が提示されていました。ただ、ルックマンの強い意志によってその条件が崩れる可能性もあります。なお、報道されていない他の候補選手も並行して調査されています。
サッカー界では何が起こるか分かりませんが、現時点でアトレティコが描いているシナリオは「追加の退団者が出ない限り、攻撃陣に1名を補強して補強活動を完了させる」というものです。
コメント