8月にしてすでに穴が空く

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アトレティコの日曜日は、ポルト戦での敗戦(1-0)で幕を閉じましたが、始まりはバリオスの負傷に関するクラブの公式発表でした。重傷ではない筋肉系の問題とのことですが、それでもチームに不安を与える内容でした。バリオスを欠いた状態でチームはポルトガルに遠征し、中盤のやりくりに苦労している様子がうかがえました。カルドーソのプレーにより若干その不安は和らいだものの、中盤の選手層が再び「薄い」と感じさせる内容でした。

バリオスは8月17日(日)のエスパニョール戦に間に合う見込みですが、デ・パウルとレマルが退団した今、中盤の選択肢はカルドーソ、コケ、ギャラガーの3人に限られています。ポルト戦では、コケとギャラガーがピボーテを務めました。キャプテンのコケは、このプロジェクトにおいてやや控えめな役割にシフトしているものの、ボールを扱う際の安定感は健在で、非常に落ち着いたプレーを見せました。一方のギャラガーは、ゲームメイクの場面でやや苦しんでいるように見えました。コケが39本のパスを記録したのに対し、ギャラガーはわずか15本。守備面でも苦戦し、6回の対人戦で勝利は1度だけでした。ギャラガーは中央よりも相手ゴールに近い位置でこそ真価を発揮するタイプです。

バエナとアルマダが創造性を担う
そのため、ボールが前に運ばれず、試合が停滞する場面では、他のアトレティコの選手たちが中盤を助けに下がるシーンが目立ちました。たとえば、バエナは組み立ての段階で積極的に関与しましたが、前線を意識したときほどの決定力は見せられませんでした。フリアン・アルバレスもインサイドハーフのように中盤まで降りてボールに関わりました。後半にはティアゴ・アルマダが投入され、彼はコレアとは全く異なるタイプながら、中盤の基点に近づいてプレー。カルドーソ(成功パス34本)や、積極的で思い切りの良いタウフィックをサポートしました。

昨シーズン、シメオネ監督はこの中盤の「リンクマン」として、デ・パウル、バリオス、そしてコケを使い分けていました。コケは11月には定位置を失ったものの、ローテーションの中では常に貢献していました。しかし、冬にキャプテンが負傷離脱したことで、2月・3月というシーズン最も厳しい時期にはデ・パウルとバリオスに過剰な負担がかかることとなりました。ギャラガーは中盤の底から左サイドへとポジションを移し、ボックス内への飛び出しを担い、ジョレンテはサイドバックに固定され、レマルはコンディション不足でほとんど貢献できませんでした。

中盤の補強としてジョニーが加入したものの、デ・パウルが退団したため、パズルは結局元通りの状態に戻ってしまいました。そして、今回のようなバリオスの負傷──8月3日時点では「小さな穴」でも、別のタイミングでは「致命的な空洞」になりかねません。

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