アレックス・バエナに加えて、この夏の移籍市場でアトレティコ・マドリーの最大のターゲットの一人がクティ・ロメロでした。ディエゴ・パブロ・シメオネ監督は、彼を新プロジェクトにおいて不可欠な存在と見なしていました。ロメロは非常に強いキャラクターと統率力を持ったセンターバックであり、守備ラインを高く保つことができる選手で、長年ゴディンと共に築いたディフェンス像を再現する存在と考えられていました。
しかし、問題はトッテナムが彼の放出に全く応じる姿勢を見せなかったことです。クラブ会長のダニエル・レヴィは、キャプテンであるロメロを絶対に手放さないと明言していました。実際、アルゼンチン代表のロメロはチームの最重要選手のひとりであり、トッテナムが最後に制したヨーロッパリーグの決勝ではMVPに選ばれたほどの存在です。
彼の放出価格は8,000万ユーロ近くに設定されており、アトレティコは5,800万ユーロほどでの獲得を期待していました。しかし、トッテナムとの交渉の場でレヴィ会長からは完全に拒絶され、アトレティコの幹部たちは、報道されたように、彼の獲得を断念する決断を下しました。
ただし唯一、状況を一変させる可能性があるとすれば、それはロンドンからの“動き”によってクティ・ロメロ自身がメトロポリターノの地へ向かう道を開く場合でした。たとえばロメロ自身が会長を説得したり、反発的な行動を取ったりすることで、アトレティコが再び交渉のテーブルに戻るような状況です…。
しかし、実際にはまったく逆の動きが起こりました。クリスティアン・ロメロは現在、トッテナムのプレシーズンに参加しており、アーセナルとの親善試合(0-1で勝利)後には試合の写真とともに以下のメッセージを投稿しました:
「これからに向けて準備中。このシーズン、みんな一丸で戦おう。」
この言葉は、彼が今シーズンもトッテナムで戦う意志を明確に示すものです。もちろん、今後状況が再び変わる可能性はゼロではありませんが、日が経つごとにその可能性は低くなっています。少なくともこのコメントが、彼のアトレティコ移籍を後押しする要素にならないことは間違いありません。
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