マルク・プビルは、今週木曜日にアトレティコ・マドリーの新加入選手として正式にお披露目されました。そして彼は、2030年までの契約に基づいて、自身の新たなホームスタジアムとなるメトロポリターノのピッチとホームロッカールームに足を踏み入れました。カタルーニャ出身のディフェンダーは、すでにこのロヒブランコの聖地を知っていましたが、選手として唯一訪れたその時には、着用していた下着の色に関する問題で出場することができませんでした。
それは2022年2月、レバンテがセグンダ(2部)に降格したシーズンのことです。当時の監督アレッシオ・リスチ氏は、数節前にプビルをプリメーラ・ディビシオン(1部)でデビューさせたばかりでした。チームはリーグ順位で苦しい状況にありながら、メトロポリターノでの試合では0-1とリードしていました。85分、イタリア人監督はリードを守るために選手交代を行おうとしました。レバンテはその日、黒地にエンジの装飾が入ったセカンドユニフォームを着用しており、プビルはその下に赤い防寒用のアンダーウェア(スパッツ)を履いていました。その赤い下着が、黒いショーツの裾からわずかに見えていたのです。
選手交代が行われようとしたその時、(同時にニコラ・ヴクチェビッチも出場予定でした)、第4審判のマルティネス・ペレス氏が、プビルの下着に目を留めました。プビルはなんとかユニフォームの中に隠そうとしましたが、審判はピッチに入る許可を与えませんでした。
プビルはロッカールームへと向かい、着替えるための新しいアンダーウェアを探しました(メトロポリターノは通路が長いため、少し時間がかかります)。しかし、監督リスチ氏は彼を待ちませんでした。ボールがタッチを割って選手交代が可能になるまでに3分近くあったにもかかわらず、サイドラインで待機していたヴクチェビッチとともに、代わりにコケ・アンドゥハルを投入しました。その間もプビルはまだトンネルから現れていませんでした。結果としてレバンテはその試合に勝利し、一時的に残留の望みをつなぎましたが、最終的には降格が決まりました。
その後、プビルはセグンダに降格したレバンテに残留し、2023年夏にアルメリアへ移籍しました。そのシーズンにはプリメーラでアトレティコとも対戦しましたが、会場は地中海競技場(エスタディオ・デ・ロス・フエゴス・メディテラネオス)であり、前半戦は怪我をしていたためメトロポリターノには戻れませんでした。そして今シーズンも、所属するアルメリアがセグンダにいたため、メトロポリターノでの出場機会はありませんでした。
こうした“下着事件”のエピソードを胸に、プビルは今、晴れてアトレティコの選手として堂々とメトロポリターノの地に戻ってきたのです。
コメント