アトレティコかレアル・マドリーか?マーケット開始から1か月、ラ・リーガで最も移籍金を費やしたクラブとは

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レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーは、スペインの移籍市場を大いに盛り上げています。それぞれ1億8,100万ユーロ、1億5,300万ユーロを投じており、合計で3億3,400万ユーロに達しています。2024-25シーズンに向けて、両首都クラブは前シーズンで露呈した戦力不足を解消すべく、補強に積極的に動いています。

レアル・マドリーは4名の新戦力に1億8,100万ユーロを投資しました。内訳は、ハイセン(5,800万ユーロ)、トレント(1,000万ユーロ)、カレーラス(5,000万ユーロ)、マスタントゥオーノ(6,300万ユーロ)です。前シーズンはカルバハル、ミリトン、メンディ、アルバなど、守備陣に故障者が相次いだため、クラブはクラブワールドカップ前にハイセンとトレントを補強しました。さらにカレーラスが加入し、最も高額だったのは中盤のマスタントゥオーノです。これは、若き世界的逸材をブレイク前に獲得するというマドリードの方針によるものです。

一方アトレティコは8名の選手に計1億5,300万ユーロを支出しました。バエナ(4,200万ユーロ)、ハンツコ(3,000万ユーロ)、カルドーソ(2,400万ユーロ)、アルマダ(2,100万ユーロ)、ルッジェーリ(1,700万ユーロ)、プビル(1,600万ユーロ)、ムッソ(300万ユーロ)です。ムッソについては、アタランタとの買い取りオプションを減額で再交渉のうえ行使しました。さらに、フランス人DFラングレをバルセロナとの契約解除後に完全移籍で獲得しました。

アトレティコはまた、守備陣の刷新も余儀なくされていました。ヴィツェル(36歳)、アスピリクエタ(35歳)の高齢化、忘れ去られた存在となったヘイニウド、そしてラングレやヒメネスの負傷歴、両サイドバックのバックアップ不足など、様々な問題を抱えていたためです。これらを解決するために補強を行ったのです。中盤でも、アンカータイプの「5番」や左サイドの中盤要員など、必要な人材を埋める動きを見せており、さらに補強の噂は続いています。

ラ・リーガ、つまりマドリード勢 vs プレミアリーグ

レアルとアトレティコが合計で費やした3億3,400万ユーロという額は、他のラ・リーガ18クラブ合計の支出(1億1,900万ユーロ)のおよそ3倍にあたります。ベティス(2,700万ユーロ)、バルセロナ(2,500万ユーロ)、ビジャレアル(1,700万ユーロ)などが後に続きますが、セビージャ、レアル・ソシエダ、ジローナは未だに1ユーロも使っていません。

現在、移籍市場でプレミアの経済力に唯一対抗しているのが、レアルとアトレティコです。今夏に最も移籍金を使ったクラブ上位8つのうち、6つがイングランドのクラブで、他の2つがマドリード勢です。

ランキングのトップはリヴァプールで、プレミア制覇にもかかわらず、すでに3億800万ユーロ超を投じています。2位はチェルシーで、クラブワールドカップ王者として約2億4,400万ユーロを費やしています。3位にはレアル・マドリーが登場し、アトレティコは6位で、アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドに次ぐ順位となっています。

プレミアリーグのクラブ全体では、1,870億ユーロ超を移籍金に使っており、これはイタリア・ドイツ・スペイン・フランスの4大リーグの合計をも上回っています。

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