アトレティコ・マドリーは、守備陣の補強に向けて“プランB”を本格的に進めています。すでにお伝えしたように、そのターゲットはレナト・ヴェイガです。彼はポルトガル代表歴を持つ21歳のセンターバックで、現在はチェルシーに所属しており、非常に将来性のある選手です。
同選手は、約3,000万〜3,500万ユーロの移籍金でロンドンのクラブを離れる可能性があります。移籍市場の専門家であるファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、7月21日(月)にアトレティコはヴェイガと個人条件について合意に至ったとのことです。
今後は、彼の若さと成長性を理由に、移籍金を4,000万ユーロと評価するチェルシーとの交渉が課題となります。これが今後数日間の交渉の主戦場となる見通しです。
ヴェイガは、センターバックだけでなく、守備的ミッドフィールダーや左サイドバックとしてもプレーできるポルトガル代表の選手であり、シメオネ監督にとってはディフェンスと中盤を兼ねられる“万能型”の選手と言えます。
レナト・ヴェイガは、ポルトガルのスポルティングの下部組織で育成されました。年齢は若いながらも、すでにイングランド、ポルトガル、スイス、ドイツ、イタリアと、複数の国でのプレー経験があります。これまでにアウクスブルク、バーゼル、ユベントス(レンタル)、そして現在のチェルシーおよびスポルティングでプレーしてきました。テクニックに優れ、フィジカルも非常に強靭な選手です。
昨年夏、バーゼルから約1,400万ユーロでチェルシーに加入し、2024-25シーズン前半にはチェルシーで18試合に出場しました。後半戦はユベントスへレンタル移籍し、イタリアのクラブで守備および中盤の複数ポジションで起用されました。
ヴェイガの獲得は、トッテナム所属のクリスティアン・“クティ”・ロメロの獲得失敗を受けての代替案となります。ロメロはシメオネ監督が最も望んでいた中央守備の補強でしたが、トッテナム側は7,000万ユーロという高額を要求しており、交渉にも多くの障害があったため、成立には至りませんでした。
■ アトレティコでのプレーを希望
21歳のヴェイガは、クラブ・ワールドカップのチェルシー遠征メンバーから外されており、チームがアメリカで栄光を目指していた間、イングランドに残っていました。
移籍を望む理由は、先述したようにアトレティコ・マドリーでプレーする機会を得たいという強い意志、そして現在のチェルシーで自身よりも序列が上とされる選手が多いことです。監督のエンツォ・マレスカは、リーヴァイ・コルウィル、トシン・アダラバイオ、ブノワ・バディアシルといった選手を優先しています。
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