アトレティコ・デ・マドリーは、今回こそサウール・ニゲスの“コルチョネロ”としての物語が終わったと確信していました。しかし、そうはなりませんでした。状況は一転し、すべてが合意されていたにもかかわらず、エルチェ出身のサウールが、トルコのトラブゾンスポルとの移籍を白紙に戻しました。
トルコのクラブは、7月21日(月)19時30分にスペインからのプライベート便でトレビゾンド入りする予定だったサウールの到着を待っていました。トルコのメディアで拡散されたメッセージの中で、サウールは次のように述べています。「個人的な理由で実現できませんでした。いつかまた、我々の道が交わることを願っています、トラブゾンスポル」。
しかし、この移籍は選手の個人的な事情により破談となったようです。彼にはまだ幼い娘がおり、家族の近く、主にスペイン国内でプレーできる選択肢を探していたと見られています。ただし、この7月21日の午後には、さらに予想外の展開がありました。
今回の判断は、スポーツ面や経済面というよりは家族を優先したものだったようです。というのも、トラブゾンスポルはサウールに対して、4年契約・年俸350万ユーロという非常に魅力的なオファーを提示していました。
アトレティコは、選手がトルコとの最終的な詳細を詰め、トレビゾンドへ渡航するため、メディカルチェックやプレシーズンの始動を欠席することを許可していました。しかし現時点では、出発は実現しないことになりました。今回の決定は覆らない見込みであり、アトレティコとしては再び難題を抱えることになります。というのも、彼はチーム内で最も高額な契約(年俸700万ユーロ)を持つ選手の一人であり、なおかつディエゴ・シメオネ監督の構想外であるにもかかわらず、まだ1年の契約が残っています。
【トラブゾンスポルの声明】
トラブゾンスポルは、今回の出来事を正式に発表しました。「当クラブは、サウール・ニゲスと長らく交渉を続けており、クラブ間および選手本人と書面での合意に達していました。また、双方が納得する形で経済面の詳細についても合意しておりました。
本日より、選手が健康診断および正式なサインのためにトラブゾンへ来るための渡航準備をすべて整えておりました。しかし、選手は最終段階で家族の事情を理由に辞退する旨を通知してきました。この経緯に基づき、サウール・ニゲス選手の移籍プロセスは中断されました」とトルコのクラブは発表しています。
【フラメンゴの選択肢】
サウールが挙げた「個人的な事情」は、土壇場でブラジルから届いたオファーに関連しているようです。サウール・ニゲスは、もしアトレティコとの契約を解除できれば(トラブゾンスポル移籍時と同様に)、フラメンゴに加入する見通しです。
この移籍が実現すれば、サウールはかつての同僚であり親友でもあるフィリペ・ルイスと再会することになります。現在、フィリペはフラメンゴの監督を務めています。
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