アトレティコ、今夏の市場で「赤丸付き」の目標を達成中

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今夏の移籍市場において、アトレティコ・マドリーが掲げていた目標のひとつは「チームの若返り」でした。それは最優先事項でもあり、クラブはその達成に向けて着実に歩みを進めています。現時点での補強・放出状況を見ても、その方向性は明確です。

すでにチームを離れたのは、ヴィツェル、アスピリクエタ、ヘイニウド、コレア、リケルメの5人です。このうち4人は30歳を超えており、特にベルギー人(ヴィツェル)とナバラ出身(アスピリクエタ)の両選手は35歳に達していました。5人合わせると、クラブがチームから放出した年齢の合計は157歳になります。

一方で、すでに加入が決まっているのはルッジェーリ、バエナ、カルドーソ、ティアゴ・アルマダの4選手です。アルゼンチン人のアルマダはすでに24歳ですが、他の3人は23歳です。4人を合計しても93歳で、放出された5人よりも64歳若い計算となります。

アトレティコ・マドリーはクラブワールドカップに出場した際、平均年齢が約29歳という高めの数値でした。対戦相手であったパリ・サンジェルマン(PSG)は、平均年齢が23歳程度であり、両者の差は歴然。その差は実際の試合においてフィジカル面で如実に表れ、ディエゴ・シメオネ監督自身もこの点を認めていました。

「PSGは自らの力でリーグ、カップ、チャンピオンズリーグを勝ち取りました。そして彼らの最大の武器は“若さ”です。18歳、19歳、20歳の若者たちが揃っていて、ダイナミックで、飛ぶように走り、1対1にも強く、ボールを失えば即座にプレスをかけ、斜めの動きで相手を崩す…」と、フランスの強豪に敗れた後に語っています。

そのため、今夏の移籍市場での動きを通じて、アトレティコはすでにチームの平均年齢を1歳下げることに成功しており、現在は27.9歳となっています。さらに若返りが進む可能性も高く、たとえばロドリゴ・デ・パウル(31歳)は退団が視野に入っているとされています。

ベテラン勢の現状
現在のチームで30歳を超えているのは5人です。アルゼンチン代表のデ・パウルのほか、コケ(33歳)、グリーズマン(34歳)、そしてGKのオブラク(32歳)、フアン・ムッソ(31歳)です。また、30歳に達しているDF陣には、ホセ・マリア・ヒメネス、クレマン・ラングレ、ハビ・ガランが含まれます。

ただし、これらの選手たちの放出は現時点で考慮されていないため、アトレティコは「若返り」を進めているとはいえ、大規模な世代交代がすぐに起きるというわけではありません。それでも、今夏の補強と放出の流れを見れば、クラブがメトロポリターノのフロントで「赤丸」をつけた計画が着実に実行されていることは明白です。

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