プレミアリーグからアレソへの大型オファー、しかしアトレティコは右サイドバックの獲得で優位に立っていると見ている

この記事は約3分で読めます。

ヘスス・アレソの将来は、この夏の移籍市場における“ミニドラマ”のひとつとなりそうです。ナバーラ州出身のサイドバックはオサスナを退団する見込みで、実際ここ数日間は単独でトレーニングを行っており、近いうちに進展があると見られています。

有力候補として挙がっているのは2クラブで、ひとつはアトレティコ・マドリーであり、同選手の希望もアトレティコが先行している模様です。そしてもう一つはアスレティック・ビルバオで、アレソはビルバオのカンテラ出身でもあります。

しかし、ここにきてさらに状況が複雑になりました。プレミアリーグのクラブが3番目の候補として急浮上してきたのです。

『ムンド・デポルティーボ』の情報によれば、クリスタル・パレスがここへきてオサスナに対し、魅力的な条件を提示し、右サイドバックであるアレソの獲得に名乗りを上げました。ロンドンのクラブは、同ポジションの主力であるコロンビア代表ダニエル・ムニョスが退団を希望しており(移籍先はマンチェスター・シティが有力)、急を要する補強となっているようです。

加えて、クラブは同ポジションの有望株であるダニー・イムレイをブラックプールにレンタル移籍させており、19歳のケイレブ・カポルハか、34歳のベテラン、ナサニエル・クラインに頼らざるを得ない状況となっています。

クリスタル・パレスはアレソの契約解除金を支払う意思があり、本人にも好条件を提示したとされています。しかし、アトレティコ・マドリーはこの獲得競争で有利だと見ています。なぜなら、選手自身がチャンピオンズリーグの舞台でプレーしたいという希望を持っており、あらゆる大会で競争力を持ち、CL出場の常連でもあるアトレティコに魅力を感じているからです。

実際、7月18日(金)の午後、アレソはオサスナ幹部と面会し、「アトレティコでプレーしたい」という意思を正式に伝えたと報じられています。

オサスナ側も、クラブにとって損が出ない限り、選手がアトレティコへ移籍することを好意的に見ているようです。というのも、アスレティック・ビルバオが昨年から水面下でアレソの獲得に動いていたことを快く思っておらず、加えて同クラブはしばしばパンプローナのカンテラやトップチームの選手に接触しているためです。

アトレティコ側は、すべてが順調に進めば来週中にもこの交渉がまとまると考えています。契約が成立すれば、アレソはアトレティコと5年契約を結ぶ予定です。現時点でメトロポリターノのクラブは、オサスナが要求する移籍金1,200万ユーロには届いていませんが、選手のレンタルや将来的に興味を持たれる選手の譲渡など、オサスナを納得させるための手段を模索しています。

また、アトレティコにはもう一つ解決すべき課題があります。それは、すでにお伝えしたとおりナウエル・モリーナの退団問題です。アレソの加入には、ポジションの兼ね合いだけでなく、ティアゴ・アルマダの加入により、EU圏外選手枠がオーバーしていることからも、モリーナの退団が前提条件となっています。

コメント