アルゼンチン代表のティアゴ・アルマダが、正式にアトレティコ・マドリーの新戦力となりました。数日前にクラブ・ロヒブランコとブラジルのボタフォゴとの間で移籍合意が発表されていましたが、このたび正式に契約が完了しました。
25/26シーズンに向けたプロジェクトにおいて、今回の加入は4人目の補強選手にあたります(公式発表の時系列に基づいてカウントした場合)。
リヨン(オリンピック・リヨン)でプレーしていた同選手は、カタールワールドカップでアルゼンチン代表として優勝経験もある選手です。7月17日(木)の朝にメディカルチェックを無事通過し、2030年までの5シーズンの契約にサインしました。検査は、マドリードのアルトゥーロ・ソリア大学病院内にある「ヴィタス・インビクトゥム高性能スポーツ医学センター」で実施されました。
メディカルチェックを無事終えた後、アルマダはアトレティコの本拠地シビタス・メトロポリターノを訪れ、今後数年間の新たなホームを見学しました。また、新しいユニフォーム姿でのフォトセッションも行い、クラブのCEOミゲル・アンヘル・ヒル・マリンと共に正式な契約書にサインしました。
今回の移籍において、アトレティコはおよそ2,000万ユーロに加え、成果に応じた追加の変動額をボタフォゴに支払います。なお、ボタフォゴは選手の将来の売却益の一部を保有しています。具体的な契約条件は公表されていませんが、複数の情報筋によるとさまざまな見方があるようです。
アルマダは、今季アトレティコにおける4人目の新戦力となります。すでに獲得が発表されているのは、アタランタから1,700万ユーロ+出来高300万ユーロで加入したイタリア人サイドバックのマッテオ・ルッジェーリ、ビジャレアルから4,200万ユーロ+出来高1,300万ユーロで加入した左ウイングのアレックス・バエナ、そしてベティスから2,500万ユーロ+出来高500万ユーロで加入したアメリカ人守備的MFジョニー・カルドーソです。
特徴と経歴
ティアゴ・アルマダは、アトランタ・ユナイテッド時代からアトレティコが長年注目してきた選手で、主に攻撃的ミッドフィールダーとしてプレーしますが、左右のウイングでも起用可能です。利き足は右で、身長は1.71メートルです。視野の広さ、決定的なラストパス、そして世界でもトップレベルのミドルシュートを武器にしています。また、低い重心を活かした1対1の突破力にも優れています。
キャリアはアルゼンチンのベレス・サルスフィエルドでスタートし、トップチームでは2年間で46試合に出場し9ゴールを記録しました。2022年にはMLS(メジャーリーグ・サッカー)史上最高額となる1,450万ユーロでアトランタ・ユナイテッドへ移籍しました。
アトランタでは3シーズンにわたってチームの中心選手として活躍し、MLS全体でも高く評価されました。2022年には最優秀新人賞を受賞、2023年にはベストイレブンおよびオールスター選出、さらに同年にはMLS年間最優秀若手選手賞にも輝いています。
ボタフォゴは彼を獲得するために約2,000万ユーロを支払っており、ブラジルでも再び成功を収めました。2024年にはセリエA(ブラジル1部リーグ)とリベルタドーレス杯の制覇に貢献するキープレーヤーとなりました。昨シーズンの終盤はリヨンにレンタル移籍してプレーしていました。
なお、彼はすでにカタールワールドカップでアルゼンチン代表の一員として世界王者となっています。
コメント