アポロ、アトレティコ・マドリーへの参入交渉中

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アメリカのプライベートエクイティ運用会社アポロ・グローバル・マネジメントは、アトレティコ・デ・マドリーの資本に重要な出資を行う形でクラブへの参画を交渉中です。これは水曜日付の「エクスパンシオン」紙が独占報道したもので、この取引においてロヒブランコの評価額は25億ユーロと見積もられているとも伝えています。

なお、ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンが引き続きアトレティコの筆頭株主です。CEOである彼は、クラブを間接的に保有する会社「アトレティコ・ホールドコ」の過半数株主(70.39%)です。残りの27.81%はイスラエル人富豪イダン・オファーの「クアンタム・パシフィック」が保有しています。

「アトレティコ・ホールドコ」の中では、ヒル・マリンが50.82%を所有しており、アレス・マネジメントがほぼ34%、そして会長のエンリケ・セレソが15%以上を保有しています。アポロの参入の仕組みは、2021年にアレスが入ったときと同じ手法になる見込みです。つまり、アトレティコ・ホールドコでの増資を通じてアポロが出資し、その結果、ヒル・マリンやセレソの持分は希薄化します。

また、アポロは当初、約8億ユーロの投資が見込まれる「シウダ・デル・デポルテ(スポーツシティ)」プロジェクトへの資金提供者の一つになる予定でした。アトレティコはこのうち2億を負担し、残りの6億はアポロを含む民間投資家が拠出します。

アポロはこのプロジェクトだけでなく、クラブの将来性にも強い関心を示しており、株主として参画する決断を下しただけでなく、近い将来に過半数を保有する可能性も視野に入れていると伝えられています。もしアポロが出資に合意すれば、アトレティコ・マドリーはスペイン国内で最も高い評価額を誇る民間所有のスポーツクラブになるだろうと「エクスパンシオン」は報じています。

同紙はさらに「最新のシーズンデータ(2023/2024)によると、アトレティコ・マドリーは構造改革やスポーツ面での成績向上を背景に、前年度比12%増となる過去最高の連結売上高4億2,400万ユーロを記録した」と説明しています。ただし2024年6月30日締めの決算では、前年の610万ユーロの赤字を上回る2,461万ユーロの赤字を計上しています。

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