春から移籍の準備を進めていたコレアが去り、その数日前にはリケルメも長く心に決めていた退団を果たしました。そして今、アトレティコの「放出作戦」は一時停止の状態に入っています。オファーを待つ状況です。クラブは複数の選手を売り出し中で、さらに何人かについてもオファーがあれば検討するつもりですが、この移籍市場は動きが鈍いです。唯一、デ・パウルだけがインテル・マイアミ移籍に向けて話が進んでいるようです。ほかのロヒブランコの選手たちには、具体的なプランを提案する電話すらほとんど来ていません。
レマルとサウール、難しいケース
アトレティコにとって「絶対に売らない」リストはそれほど多くありません。フリアン、バリオス、ジュリアーノ、ジョレンテ、そして数人程度です。一方で、構想外とされ、かつ放出先を見つけるのが容易ではない選手もいます。例えばレマルとサウールです。フランス人のレマルは2023年9月の大怪我以来コンディションを取り戻せず、獲得を望むクラブが現れていません。フィジカル面の問題と、それによる出場機会の少なさが移籍をさらに難しくしています。サウールの場合は経済的な問題が大きく、彼の高額な年俸(またはその一部)を負担できるクラブが少ないのです。彼らはフットボール部門にとって頭痛の種です。カルロス・マルティンも退団予定ですが、彼の移籍先を見つけるのはそれほど難しくないでしょう。
そして、クラブが資金を得られそうな選手のグループもいます。筆頭はデ・パウルで、契約は2026年まで残っています。クラブは今夏の売却を望み、インテル・マイアミはメッシのチームメートにするために説得を進めています。取引額は約1,500万ユーロになる可能性があり、当初メトロポリターノが期待していた額よりも低いですが、選手が来年1月から自由交渉できる契約状況を考えるとアトレティコは交渉で強気に出られません。ナウエル・モリーナやサムエウ・リーノについてもイタリアやイングランドからの関心はありますが、シメオネのプランに余裕はあるとはいえ、タダ同然で手放すつもりはなく、しかし今のところ本格的なオファーは届いていません。
ギャラガー、市場価値のある存在
ヒメネスにはサウジアラビアから打診がありましたが、今のところ本人はアトレティコを離れるつもりはありません。ガランも構想内です。いくつかの試合で不安を見せたものの、リーグ戦を通じては良いパフォーマンスを評価されています。ただし、もしエストレマドゥーラ出身の彼に魅力的なオファーがあれば検討されるでしょう。ギャラガーも構想の一部ですが、アトレティコも彼が非常に市場価値が高く、特にイングランドでは買い手を見つけやすいことを理解しています。クラブとしても高く評価している選手ですが、もしプレミアから4,000万ユーロ超のオファーが来れば真剣に検討するつもりです。
このように、アトレティコは電話を注視し続けています。大型の売却が決まれば、残る補強を進める上で大きな助けとなります。ヴィツェル、アスピリクエタ、ヘイニウドは当然移籍金を残しませんでしたし、コレアとリケルメはそれぞれ約800万ユーロ、そして夏のもう一つの売却案件であるサムは権利の35%で1,200万ユーロをもたらしました。しかし、現在の「放出作戦」は停滞しており、デ・パウルだけが加速しそうな状況です。
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