ジュリアーノ、バカンス中も猛トレーニングしながら「ワールドカップ出場」を夢見る

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1年前、ジュリアーノがアルゼンチン代表としてオリンピックに出場するという夢を叶えたとき、シメオネ家の末っ子にこの先何が待っているかを想像できた人はほとんどいませんでした。ビトリアでのシーズンは、ケガに泣き非常に厳しいものとなりましたが、それは彼の中にある強い気性をさらに鍛える結果となりました。そんな中でアルビセレステの一員になるという特別な経験をしていました。そして数週間後には、キャリアの新たな壁を越え、アトレティコのトップチームに残ることを勝ち取りました。

そこに至る道は決して平坦ではありませんでした。アトレティコBで頭角を現し、セグンダRFEF昇格に貢献した後、初めてのレンタル移籍を経験します。行き先はサラゴサで、その結果は申し分のないものでした。プロデビューのシーズンで9ゴールを記録し、翌年にはプリメーラ・ディビシオンへの扉を開いたのです。しかし2023年8月、アラベスでのプレシーズンマッチで腓骨骨折と足首の脱臼という大ケガを負い、2度目のレンタルは最悪のスタートを切りました。

それでも数か月のリハビリを経て、ルイス・ガルシア・プラサ監督はジュリアーノをチーム残留のための重要な戦力として起用しました。ビトリアからパリへ、そしてオリンピックに出場。さらにパリからメトロポリターノへ。代表でのパフォーマンスを見たシメオネのスタッフは、クラブに「解決策を提供できる選手がいる」と確信し、ジュリアーノは正式にトップチームの一員となりました。

しかし、昨シーズンも簡単なスタートではありませんでした。リーグ戦最初の6試合でわずか25分間の出場にとどまり、その役割は控えに甘んじるかに思われました。それでもジュリアーノは努力を続け、少しずつ出場機会を増やし、最終的にはチョロ・シメオネにとって欠かせない存在になりました。トップチーム初年度は5ゴール、9アシストを記録し、彼の足元にはチームに貢献できる多くの可能性があることを証明しました。

そして今、トップチームの一員として迎える2年目のシーズン開幕を前に、ジュリアーノは休暇中も徹底的にトレーニングを続けています。イタリアやギリシャでの休暇中も、フィジカルコンディションを維持するための練習を欠かしませんでした。間違いなく、これこそが今シーズン彼の大きな強みとして証明された部分です。2026年ワールドカップを視野に入れ、「アルゼンチン代表としてその大会に出るのは夢だ」とインタビューで語ったジュリアーノ。その夢が現実になる日は、そう遠くないように思われます。

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