アトレティコでバエナが乗り越えなければならない「呪い」

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長年にわたり、アトレティコ・マドリーは資金を投入してチームを補強するのがあまり得意ではありませんでした。コルチョネロスにとって、うまくいった例はごくわずかです。今回、アレックス・バエナはクラブ史上5番目に高額な補強選手となりました。そのため、ロケータス・デ・マル出身の彼は、この「呪い」をかわすところからロヒブランコでのキャリアを始めなければなりません。クラブは4,500万ユーロを支払いました。

バエナと共にその呪いをかわそうとしているのが、チームメイトのフリアン・アルバレスです。アルゼンチン人の彼は昨夏、クラブ史上2番目に高額な補強選手となりました。移籍金は7,500万ユーロ+変動分。今のところ、57試合29得点という素晴らしい1年目を過ごしており、成功への道を歩んでいます。

逆に、別のチームメイトであるトマ・ルマルにはそれが難しそうです。アルバレスが来るまで、彼はクラブ史上3番目に高額な補強選手でした。2018年に選手の権利の70%に7,000万ユーロを払って獲得され、今ごろはチームを引っ張っていなければならないのに、実際は移籍先を探すのにも苦労しています。記憶に残るのは2020-21シーズンの素晴らしい活躍くらいで、それも結局は幻影でした。

バエナやフリアンと同じく、マーケットに出ているのがコナー・ギャラガーです。昨夏4,000万ユーロを投じて獲得しましたが、1年目は適応の年とされ、良いオファーがあれば放出されるでしょう。ニューカッスルが関心を示していますが、今のところ「成功した」とは言えません。

現所属メンバーで言えばロドリゴ・デ・パウルもその一人です。移籍金は3,500万ユーロで、クラブ史上10位。昨シーズンになってようやくある程度の安定感を見せましたが、今はインテル・マイアミ行きがほぼ決まっています。数日内に移籍が正式に決まるでしょう。

そして何より、クラブ史上最大の失望はジョアン・フェリックスです。ベンフィカから1億2,700万ユーロという巨額で獲得しましたが、ポルトガル時代の期待を裏切る結果となりました。昨夏チェルシーにレンタル移籍し、今も新天地を探している状況です。昨シーズンはミランでプレーし、今度はリスボンのダ・ルスに戻ると見られています。

かつてのビトロの補強も失敗でした。スペイン代表でアトレティコ愛も強い選手でしたが、ヘタフェやラス・パルマスへのレンタルを経て結局引退しました。ジエゴ・コスタも2度目の加入では似たような状況でした。チェルシーから6,000万ユーロで復帰しましたが、かつてのような感覚は取り戻せず、移籍先を探すのに苦労しました。ポルトからほぼ4,000万ユーロで獲得したジャクソン・マルティネスもアトレティコには適応できず、中国へ去りました。

一方で、マテウス・クーニャはやや前向きな例です。CLグループステージ敗退による経済的問題で売却されましたが、ストライカーとしては数字を残せなかったものの好印象を残しました。もし敗退していなければ、残っていたかもしれません。

アルバロ・モラタも大きな補強の一人でした。得点は重ねましたが、期待された「エース」にはなれませんでした。数字自体は良かったものの、アトレティコが近年擁した偉大なストライカーたちには及びませんでした。スペイン代表でユーロを制覇した後、ミランへひっそりと去りました。

ですから、バエナが成功したいなら、かつてのファルカオの素晴らしいシーズンを手本にすべきです。コロンビア人は2011年にアグエロの後釜として加入し、世界最高のセンターフォワードとしてクラブを去りました。間違いなくアトレティコ史上最高のストライカーの一人です。願わくば、バエナやフリアン、そしてもし残るならギャラガーが、マドリードのクラブでの高額補強の「ジンクス」を乗り越えてくれることを期待したいです。

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