ジョニー・カルドーソは、来季に向けてアトレティコが発表する3人目の選手となります。ルッジェーリ、バエナに続き、次はこのアメリカ人の番です。彼の移籍は、メトロポリターノのチームがクラブワールドカップで敗退した数時間後に最終合意に至りました。実際、アトレティコの遠征隊がまだロサンゼルスにいる間に、MARCA紙が「5年間の完全合意」を報じたほどです。
彼は、長年待ち望まれた「5番」の選手となり、中盤でアンカー役を務める存在になります。これまでコケやバリオスといった本来はインテリオールの選手たちがその役割を担ってきたポジションです。だからこそ、今回の補強は「1分目から」プロジェクトに組み込むために急いだのです。残る補強は別で、そこはすでに3人の新戦力を決めた上で「フリアン方式」—つまり「じっくりと進める補強」へと移ります。
クティ争奪戦
特に、クティ・ロメロの獲得です。アルゼンチン代表DFは、守備陣のクオリティを一段階引き上げるための最優先ターゲットです。プレミアリーグから選手を引き抜くのは簡単ではなく、ラ・リーガのクラブより資金力があるのは承知の上です。
さらに難しいのは、売却交渉が非常に厳しいことで知られるトッテナムを説得することです。モドリッチ、ベイル、ケインといったロンドンのスターたちが、リーガやブンデスに移籍する際にも大変な駆け引きがありました。
だからこそ、計画は「冷静かつ静かな交渉」を進めることです。選手本人の希望を武器に、トッテナムが要求する7,000万ユーロ(アトレティコは払えない額)を下げさせることを狙います。数百万でも削ることが、この最優先補強を実現するカギとなります。
コレアの後任とオファーの数々
また、ティグレス移籍が迫るコレアの後任、つまり「第4のFW」の枠を埋めるための資金も確保する必要があります。アトレティコも「アンヘリートの後釜」に多くの売り込みが来ていることを認めており、様々なタイプの候補を引き続き精査しています。
名前としてはルックマンが挙がっています。MARCAは数か月前、アタランタに問い合わせた際に「6,000万ユーロ」という法外な値札を提示されたと報じました。ルッジェーリの交渉中にもこのウイングの名前は再び話題に上りましたが、その金額では成立不可能です。いずれにせよ「10番枠」の補強も、慌てずじっくり進めることになります。
他にも出ていく可能性
ここまでが、今後確実に必要な2つの補強です。しかし、すでに発表済みの退団以外にも追加の放出があれば、その分も補わなければなりません。モリーナ、リーノ、レマル、デ・パウル、ギャラガーなどは、本人とクラブ双方が納得するオファーが届けば退団もあり得ます。その場合、代役探しの動きも出てくるでしょう。
このように、アトレティコは市場の序盤戦を勢いよくスタートさせましたが、今後は「じっくりと火を通す」ように次の動きを進めていくことになります。
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