先週水曜日、アトレティコとビジャレアルはアレックス・バエナのメトロポリターノ移籍について合意を公式発表しました。固定4,200万ユーロに加え、変動分1,300万ユーロ(うち800万は達成が容易、500万はやや難易度高め)という条件で、カステジョンからマドリードへとロケータス・デ・マル出身の選手が移籍することになりました。最初から「差をつける」存在になることが期待される補強です。
シメオネの構想に食い込むのは簡単ではありません。新加入選手にとってそうであることはほとんど常です。しかしバエナは、ビジャレアルのユニフォームを着て近年積み重ねてきた豊富なアシスト数とチャンス創出数という「履歴書」を手に、プレシーズン初日からアルゼンチン人監督の信頼を得るに足る材料を持ち込むことになります。
チャンスを生み出すマシン
アトレティコはこのアンダルシア人選手の獲得で、過去2シーズンの欧州サッカーで最も相手を揺さぶった選手の一人を手中に収めたことになります。実際、Atlético StatsのSNSによると、バエナは2024/25シーズン、欧州5大リーグで最も多くのチャンスを創出した選手でした。ロケータス出身の彼は95回のチャンスを生み出し、ラフィーニャ、ブルーノ・フェルナンデス、オリースの91回を上回りました。これは大きな実績です。
ラ・リーガでもトップクラス
バエナはチャンス創出だけでなく、ラ・リーガ屈指のアシストマスターとしても地位を築きました。この2シーズンの数字がそれを裏付けています。今季は9アシストを記録し、ラミネ・ヤマルの13を除けばリーグ2位です。さらに23/24シーズンには14アシストで堂々のリーグトップでした。2シーズン合計で23アシストは、スペインサッカーでも屈指のアシスト記録となっています。
アトレティコでの期待
Atlético Statsによれば、チャンス創出数で見ても注目すべきデータがあります。バエナがここ2シーズンで記録した95回と84回という数字は、アトレティコの歴代ランキングで1位と2位にそのまま入る水準です。グリーズマン(84回、22/23)やコケ(80回、12/13)だけが、このアンダルシア人の数字に近づいています。
こうした背景を考えると、アレックス・バエナの加入はアトレティコにとって攻撃面で「決定的」な補強だと言えます。ビジャレアル時代に見せた良さをアトレティコでも発揮できるかが、今後の鍵となります。シメオネとアトレティコは、もし彼がこのレベルを維持できれば、非常に価値の高い選手を手にすることになるでしょう。
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