デ・パウルを巡るジレンマ

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アトレティコ・マドリーは、当然のことながら、25/26シーズンに向けたチーム編成で多くの課題を抱えています。これまでに発表された補強はルジェリとバエナの2人で、・カルドーソも間もなく正式発表される見込みです。一方、退団ではアスピリクエタ、ヴィツェル、ヘイニウド、リケルメがすでにチームを去り、アンヘル・コレアも次に退団する予定です。

フットボール部門が抱える難題の一つがロドリゴ・デ・パウルです。アルゼンチン代表の彼は2026年まで契約が残っており、つまりあと1年あります。そのため、この夏の移籍市場で契約を更新するか、売却するかを決める必要があります。誰も彼を来季終了後にフリーで失うことは望んでいないからです。

ただ、このアルゼンチン代表選手をどうするかについては意見が分かれています。とはいえ、今夏の売却を望む声が強く、契約延長はリスクが高いと考えられています。デ・パウルは現在31歳で、これまでそのパフォーマンスや献身ぶりに疑問が持たれることも多くありました。ただし今季に限っては、ワールドカップ王者として期待されるレベルのプレーを示し、中盤でチームを牽引しました。さらに、バエナや間もなく加わるカルドーソの存在がポジション争いを激化させ、彼がスタメンを失う可能性もあります。

デ・パウルはイタリアでの評価が高く、以前ウディネーゼでもプレーしていましたが、本人はアトレティコに残ることを強く望んでいます。マドリードやクラブでの生活に満足しており、今夏の退団は考えていません。クラブが契約を延長しない場合、彼は契約満了までプレーし、その後に移籍先を探すつもりです。トルコやサウジアラビアのクラブも関心を寄せていますが、そうした移籍先は彼にとって魅力的ではありません。

そしてディエゴ・シメオネ監督も、デ・パウルを引き続きチームに残したい意向を明確にしています。それは今季終盤、ジローナ戦を前にしたラ・リーガ最終盤の記者会見でも示されました。

「彼はチームにとって重要な選手です。人格、格、リーダーシップを備えた選手で、今年は我々と共に過ごした中で最も良いシーズンを送りました。契約はあと1年残っています。その1年は確実に一緒にやれるでしょうし、その後にお互いにとって最善の決断をすることになるでしょう。個人的には、我々にとって非常に重要な選手です」と、シメオネ監督は語りました。

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