公式発表:リケルメがベティスへ移籍、巧みな財務工学の結晶

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アトレティコ・マドリーは、ロドリゴ・リケルメのレアル・ベティス・バロンピエへの完全移籍を正式に発表しました。これにより、25歳のカンテラーノは、チョロ・シメオネの構想外となった今季を経て、メトロポリターノを離れキャリアを続けることになります。

両クラブとも具体的な金額は公表していませんが、MD紙によると、選手の保有権100%を取得したとのことで、その金額はおよそ1,550万ユーロで、2024-25シーズンの会計に計上される予定です。ただし、アトレティコには2025-26シーズンに対応する50%分の買い戻し義務オプションが設定されており、最終的にアトレティコはこの移籍で800万ユーロを受け取ることになります。

ロドリゴ・リケルメはベニート・ビジャマリンのクラブと5年契約を結び、ベティスは2030年までの契約を発表しました。

アトレティコ・マドリーは公式声明を次の言葉で締めくくりました。「アトレティコ・マドリーは、長年にわたる当クラブでの献身と努力に感謝し、ロドリゴ・リケルメの今後の個人的・プロとしての挑戦に幸運を祈ります。」

なお、ロドリゴ・リケルメは近年、、ジュリアーノ・シメオネと並び、アカデミア・ロヒブランカの象徴的存在の一人でした。2010年にカンテラに加入し、若い頃からコーチ陣の信頼を集めていました。下部組織での功績としては、2017-18シーズンにフベニールAが達成した三冠のメンバーであったことが挙げられます。

2019年9月1日、シメオネ監督の下でメトロポリターノにてエイバル戦でトップチームデビューを果たしました。マドリード出身の彼はそれ以前からすでにトップチームの練習に参加していました。

しかし当初はトップチームに居場所がなく、経験を積むために国外へと旅立ちました。イングランドのチャンピオンシップのAFCボーンマス、セグンダのミランデス、そして最後にジローナにレンタルされました。ジローナでは2022-23シーズンに頭角を現し、その夏にシメオネ監督が「出場機会を与えられる」と判断して呼び戻しました。

こうしてアトレティコ・マドリーでは2シーズンを過ごし、75試合に出場して5ゴール7アシストを記録しました。特に記憶に残るのは、コパ・デル・レイでレアル・マドリー相手に決めたゴールで、メトロポリターノで行われたラウンド16を決定づけました。これらの活躍が評価され、2023年11月にはスペインA代表にも選出されました。

この夏、リケルメはアトレティコ・マドリーを去らなければならないことを自覚していました。シメオネは昨季のようなチャンスを与えず、彼は自身のサッカーを発揮できる場を探す必要がありました。当初はビジャレアルが第一希望でしたが、アルベルト・モレイロの加入で道が閉ざされました。そこで第二の選択肢であるベティスを選ぶことになりました。ベティスは2023年夏にも彼の獲得を狙っており、当時はアトレティコに残るかどうか不透明でした。今後はセビージャでペジェグリーニ監督の下でプレーすることになります。

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