アトレティコ・マドリーが今夏の移籍市場で補強を目指しているポジションのひとつが、ドリブルで仕掛けられるウイングです。試合が苦しくなったときに、相手守備網をこじ開けられるような選手です。
ヤニック・カラスコが退団して以降、アトレティコにはそうしたタイプの選手が不在です。もちろん、相手をかわすことができる選手はいますが、専門職のような存在はいません。ただ、優先順位としては市場で最優先というわけではなく、獲得は給与枠や他の緊急度の高いポジションの補強次第になります。現状、アレックス・バエナの獲得や、狙っているクティ・ロメロの獲得が、この夏のアトレティコの大きな投資対象です。
そんな中で、イングランドからこのポジションの候補として名前が挙がっているのが、フラム所属のナイジェリア代表アレックス・イウォビです。アフリカ大陸の選手情報に詳しいメディア『Africafoot』によると、選手に近い筋の話として、アトレティコがこのウイングを視察しているとのことです。
これは必ずしも「本命」というわけではありませんが、リストに載っている選択肢のひとつであることは確かです。イウォビは2024/25シーズンにフラムで素晴らしい成績を残しており、プレミアリーグ38試合で10ゴール6アシストを記録しました。イウォビは2023年6月にエヴァートンからフラムへ加入しました。
アトレティコは、アーセナル時代からイウォビのデータを持っているとはいえ、彼はもう30歳に差し掛かっており、2028年まで契約が残っています。市場価値も約2,800万ユーロとされ、こうした条件はアトレティコが望む形とは少しズレる可能性があります。
同メディアによると、アトレティコはイウォビに対し「年俸700万ユーロ(総額)の4年契約」を提示したとされており、「選手と代理人はこのオファーに特に魅力を感じているようだ」と伝えています。
経済面を別にすれば、この選手のプロフィールはまさにアトレティコが探しているタイプに合致しています。昨季のプレミアリーグだけでも48本のシュートを放ち、18回のファウルを受け、合計126本(1試合平均3.3本)のクロスを供給し、さらに48回のドリブル成功(1試合平均1.26回)を記録しています。
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