アトレティコ・フェメニーノは圧倒的な勝利を収め、シーズン開幕時に見せた大量得点での“巡航速度”を再び取り戻しました。ビクトル・マルティン監督率いるチームは前節、マドリードCFF戦でやや勢いを落としました。これはチャンピオンズリーグ本大会進出をかけてBKヘッケンと延長戦までもつれた激戦の影響もあったためです。
しかし、この日曜(9月28日)のグラナダ戦に向けて1週間準備を整えたロヒブランカスは、多くの決定機を作り出し、その数の差を後半に一気に結果へと結びつけました。この勝利により、アトレティコは首位バルセロナに勝ち点2差の2位をキープ。バルセロナはここまで全勝を続けています。
グラナダもアトレティコにしっかりと立ち向かいました。前半30分まではアンダルシアのチームが2度ほど危険な場面を作りましたが、決定機はより明確にアトレティコ側にありました。ゴール取り消しを含めて合計11本のシュート(枠内3本)を放ち、一方のグラナダも4本のシュート中3本を枠内に飛ばしました。
35分にはボー・リサが男子ダービーでのフリアン・アルバレスを思わせるような直接FKを放ち、惜しくもポストを直撃。木枠とGKラウラ・サンチェスの好守に阻まれ、わずかにゴールならず。さらにシルビア・ロリスも25メートルの強烈なロングシュートを放ちましたが、わずかにバーを越えました。
前半終盤には、グラナダがPKを主張する場面も。ルアニーがバケリソに接触したように見えましたが、主審アンドレア・ペラエスはVARで映像を確認したものの、ノーファウルと判定しました。
アトレティコが試合を決定づける
後半開始直後、試合の均衡が破れました。決して最も明確なチャンスではなかったものの、それが先制点となりました。フィアンマ・ベニテスがエリア外から放ったシュートが、密集する選手の一人に当たり、ボールはわずかにコースを変えてポスト際へとゆっくり転がり込みました。GKラウラ・サンチェスは反応しましたが、防ぐことはできませんでした。
このゴールで勢いに乗ったアトレティコは、わずか5分後に追加点。ルアニーがエリア内に送ったボールをフィアンマが巧みにコントロールし、相手DFを外すと、アウトサイドで逆サイドのポスト際へ流し込む見事なゴールを決めました。
2点を奪われたグラナダは完全に後退。アトレティコはさらなる追加点を狙い、ガビのヘディング、ルアニーの1対1など決定機を重ねます。そして61分、フランス人選手のシュートを弾いたこぼれ球をボー・リサが押し込み、0-3として試合を決定づけました。
それでもアトレティコは満足せず、72分にはスルーパスから2人のアトレティコ選手が抜け出し、イェンセンが冷静に仕上げて0-4。
終盤にはグラナダも意地を見せ、シエラの強烈な一撃など数度ゴールに迫りましたが、GKローラ・ガジャルドの好セーブに阻まれ、最後まで“名誉の1点”を奪うことはできませんでした。
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